ニュース

アマゾン「Alexa+」、提供開始 月額3000円でプライム会員は無料

 アマゾンは29日、生成AI搭載のパーソナルアシスタント「Alexa+」(アレクサプラス)の提供を開始した。早期アクセス版として提供され、利用料は無料。正式版に移行後は月額3000円。Amazon プライム会員なら追加料金なしで利用できる。

より自然な会話ができるアシスタント

 Alexa+は、アマゾンが提供するパーソナルアシスタント。米国では2月に提供が始まっている。従来のAlexaよりも自然な会話ができることが特徴で、スマートホームとの連携やスケジュール管理など、ユーザーの生活をサポートする。

 一度「アレクサ」と呼びかけるだけで、会話のやり取りを続けることができる。追加で質問したり話題を変えたりするときにウェイクワードを繰り返し発する必要がない。味のわからない調味料をカメラに見せて料理に合わせられるかを聞いたり、声だけで指定した相手にメールを送ったりできる。

レシピを聞いている様子
調味料について聞いたり今日やるべきことを聞いたりできる



 また、特定の条件を指定して動作する定型アクションを声だけで設定できる。「ロボット掃除機を動かす時は、留守番中の犬が怖がらないように音楽も一緒にかけて」などと言うだけで、設定は完了する。Amazon.co.jpと連携した使い方として、欲しい商品が指定した価格になったら教えてもらうこともできる。

 「デリッシュキッチン」などと提携しておりレシピの提案を受けられるほか、今後は「食べログ」を通じてレストランの予約や「Uber Eats」や「出前館」のデリバリー、「チケットぴあ」でのチケット購入ができるようになる予定。

 このほか、プリントやチラシなどの画像を読み取ってカレンダーに自動登録する機能や声で家族を識別する音声IDによる個人向け応答機能を搭載する。さらに、Echo Showやスマートフォン、パソコン間で会話や再生をそのまま引き継げるシームレスな連携や会話履歴やファイルを一括管理できるプライバシーダッシュボードも備えている。

プライム会員なら無料

 早期アクセスはAlexa+に対応するデバイスのユーザーFire TVを搭載したパナソニックやJVCのスマートテレビなどの購入者などに順次案内されている。利用開始後はすべての対応デバイスおよびWebブラウザからAlexa+を利用できる。

 早期アクセスは、アマゾンのWebサイトからも申し込める。早期アクセス期間中はすべてのユーザーが無料で利用でき、早期アクセス終了後は月額3000円となる。プライム会員に限り、追加料金なしでAlexa+の利用を継続できる。

日本向けに調整を経てついに展開

 Alexa+は、2月には米国でサービスが始まっている。今回の日本市場投入のタイミングについて、Amazon Alexa インターナショナル バイスプレジデントのミケーレ・ブッティ氏は、日本に合わせてサービスを磨いたためと話す。

左上から時計回りにアマゾンジャパンの丸山舞氏、Amazon Alexa インターナショナルのジャンマリア・ヴィスコンティ氏、Amazon Alexa インターナショナルのミケーレ・ブッティ氏、アマゾンジャパンの鈴木浩司氏

 Amazon Alexa インターナショナル ジャパン カントリーマネージャーのジャンマリア・ヴィスコンティ氏は、米国のレストラン予約サービスとの連携も可能だったが、日本市場の実態に合わせて、食べログとの提携を決めたと説明した。ほかにもモデルのファインチューニングやプロンプトエンジニアリングで日本の文化に馴染むよう、調整が施されており、1000人の日本向けローカルチームがその作業を担っていると紹介した。

 アマゾンジャパンでEchoやRing、スマートホームの事業部長を務める丸山舞氏は、日本語でのコミュニケーションを重視して磨き上げたと話す。友人同士のカジュアルな会話やビジネスでの目上の人との会話など、日本語の丁寧さには場面ごとに違いがあり、日本導入でもっとも難しい課題のひとつだった。

 カジュアルすぎない、ちょうど良い口調で応答するように設計されており、言葉遣い以外にも正月が近づくとおせちの準備中かもしれないといったことも考慮する。こうした細部のこだわりが、Alexa+を日本の日常に馴染む存在に仕立て上げている。

 まずはすべてのユーザーを対象に、無料の早期アクセスから提供を開始する。早期アクセス終了後は月額3000円となるが、Amazonプライム会員は追加料金なしで利用を継続できる。