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MediaTek、2nmプロセスのフラッグシップSoC「Dimensity 9600 Pro」を発表
2026年9月15日 18:22
MediaTekは15日、フラッグシップスマートフォン向けの最新チップセット(SoC)「MediaTek Dimensity 9600 Pro」を発表した。2nmプロセスを採用し、エージェントAIの処理性能と電力効率を大幅に高めた。同チップセット搭載のスマートフォンは今四半期中に登場する。
CPUは、「2+3+3」のオールビッグコア設計を採用。最大4.55GHz駆動の「Arm C2-Ultra」を2基、4.35GHzの「Arm C2-Pro」を3基、3.1GHzの「Arm C2-Pro」を3基搭載する。前世代と比較してシングルコア性能を最大17%、マルチコア性能を最大15%向上させた一方、マルチコアの消費電力を61%削減した。
メモリーはLPDDR6に、ストレージはUFS 5.0に新たに対応し、システム全体の応答性を高めた。
AI処理を担うNPUには、「NPU 1090」と第2世代の超高効率NPU(Super Efficient NPU)を組み合わせたデュアルアーキテクチャを採用した。最大300億(30B)パラメータの大規模言語モデル(LLM)のオンデバイス処理に対応し、常時稼働AIの消費電力を40%削減した。デバイス上のデータを分析し、ユーザーの好みに合わせてデジタルツインのように機能する「エージェントAI」の実行を想定する。
グラフィックス(GPU)には「Mali-G2 Ultra NX」を搭載した。ピーク性能を27%向上させつつ、消費電力を24%削減し、最大185fpsのゲームプレイをサポートする。独自のダイナミックキャッシュアーキテクチャやハードウェアアクセラレーションによるレイトレーシングにも対応し、より鮮明なグラフィックスを描画する。
カメラの画像処理(ISP)には「Imagiq 1290」を採用し、NPUと連携することで4K解像度での240fps超スローモーション撮影や、AIを用いた色調補正などに対応する。
通信機能では、AIを組み込んだ「5G-Advanced」対応モデムを統合した。モデム内蔵AIがネットワーク状態をリアルタイムで最適化し、オンラインゲームなどの通信の遅延(タイムラグ)を抑える。
あわせて最新規格の「Wi-Fi 7」や「Bluetooth 6.2」に対応。独自のネットワーク技術により、Wi-Fiの切り替え(ローミング)をスムーズにするほか、位置情報の精度を30%向上させている。
「Dimensity 9600 Pro」は、いずれも中国向けに9月21日発表予定の「vivo X500 Proシリーズ」や22日発表予定の「OPPO Find X10 Pro Max」に搭載されることがアナウンスされている。
Dimensity 9600M
また、より多くのユーザーに向けたモデルとして「MediaTek Dimensity 9600M」も同時に発表した。CPUは「Arm C1-Ultra」を1基、「Arm C1-Premium」を3基、「Arm C1-Pro」を4基搭載するオクタコア構成を採用し、AI処理ユニットには「MediaTek NPU 990」を搭載した。
上位モデルの技術基盤を受け継ぎつつ、高度なオンデバイスAIや最大185fpsの滑らかなゲームプレイをサポートし、高い処理性能と電力効率の両立を図っている。
