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KDDI総研、3Dモデルの生成速度を5倍高速化する技術 DXからSNSまで応用見込む

 KDDI総合研究所(KDDI総研)は24日、スマートフォンやビデオカメラで撮影した動画から必要な画像を選定し、次世代の3D表現形式「3D Gaussian Splatting」(3DGS)の3Dモデル生成を高速化する技術を開発した。3Dモデルの画質を維持しながら、従来の生成速度と比べて5倍高速化することに成功したという。

 KDDI総研では、3Dモデルの生成時間を短縮するため、生成に利用する画像の選び方に着目。従来から研究を進めてきた「グラフ信号処理技術」を活用し、画像同士の類似性に基づいて撮影画角などの特徴が多様になる画像群を選定する手法を考案した。動画から分解した画像を比較して類似度を計算し、類似する画像同士を接続したグラフ構造を構築する。このグラフを参照して画像の多様性を評価するスコアを算出し、スコアの高い画像を自動で選定してAIで3Dモデルを自動生成する仕組み。同手法は現在特許を出願している。

 今後は、3Dモデルの品質向上や実用化に向けた実証を進める。人手不足や生産性向上が課題となっている建設、不動産、製造業において、3Dモデルを用いた現場の記録や共有による産業のDXへの貢献を目指す。また、SNSなどで人物やモノを3Dモデル化する新たなビジュアルコミュニケーションの形も提案していく。

 近年、撮影動画から立体空間を表現する3Dモデルを自動生成する技術が登場しており、物体の細部や質感を自然に再現できる3DGSが注目されている。しかし、生成の過程で利用する画像のカメラ姿勢推定や、画質の最適化における反復計算に時間を要することから、画質の維持と処理の高速化の両立が課題となっていた。

 7月1日~9月27日の期間で、日本科学未来館(東京都江東区)で開催される「特別展『大南極展』」のKDDIブースで、今回の技術を活用した「3D写真の生成」を体験できる。