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ロボットが当たり前の世界を、KDDI総研が目指す次世代のインフラ

 荷物の配送やレストランでの配膳など、日常の風景でロボットの活用が進むなか、KDDI総研ではさらなる普及を目指し、技術を開発するとともにパートナー企業の拡大を進めている。

実証実験で使用されたロボット

 同社が開発を進めるのは、ロボットを制御するプラットフォーム。「ROS」(Robot Operatng System)という汎用的なソフトウェアで動作するロボットを制御するもので、メーカーや種類が異なるロボットでも一元管理できる。プラットフォームが建物のセキュリティやエレベーターなどと連携することで、スムーズにロボットを導入できるようになりマンションやビルなど大型建築内でも、荷物の配達などさまざまな業務でロボットを活用しやすくなる見込み。

ロボット用通信デバイス(左)。これをロボットに接続できればプラットフォームで制御できるという

 3月には神奈川県のマンションで実証実験を実施。参加者からの反応は上々で、ロボットが配達できず、人が出向いた際はロボットを期待する声が聞かれたという。KDDIでもJR東日本と連携し、ロボットによる配送サービスの実証実験を実施しており、労働人口減少への対策や利便性の高い社会の実現に期待が高まる。