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ドアでバーチャル空間に、ドコモとNAISTのMR技術「World Link Door」実証実験へ
2026年6月12日 15:47
NTTドコモと奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)は、複合現実(MR:Mixed Reality)技術「World Link Door」を活用した体験型実証実験を、日本科学未来館で7月に開始する。装着した「Apple Vision Pro」を通じて、リアル空間の扉をくぐりバーチャル空間の宇宙へ移動する体験ができる。
バーチャル宇宙空間へ移動する実証実験
この実証実験は、日本科学未来館の「未来をつくるラボ 実証実験公募プログラム」に採択されたことによるもの。
実施期間は、1回目が2026年7月~8月、2回目が2027年4月~9月の予定。同館1階のコミュニケーションロビーで、来館者が実際に体験できる。「Apple Vision Pro」を装着してリアル空間の扉をくぐり、バーチャル空間の宇宙へ移動する。そこで宇宙の石を取得したのち、再びリアル空間へ戻るという内容だ。
移動の際は、物理的な扉だけでなく、ポータルを用いた移動も用意される。体験後のアンケートや来館者からの意見を通じて、「World Link Door」のユーザー体験の向上に関する効果検証と、課題の洗い出しが実施される。
MR技術の概要
「World Link Door」は、自分がバーチャル空間に存在すると感じられるような体験を実現するには、リアル空間とバーチャル空間を自然につなぐことが重要である、と科学的に証明されていることを背景に開発されたシステム。「利用者の操作に触覚情報の伝達を伴う出入口がユーザー体験を向上させること」に着目して、ドコモとNAISTが共同開発した。
大阪・関西万博での展示などを経て、より多感覚的なシステムと簡単な操作を実現するための要素技術が追加された。一つは扉開閉時の音量制御機能だ。扉の開閉度に応じて、バーチャル空間からの音の大きさが変わる仕組みが導入された。これにより、現実の扉の開閉時に近い状況が再現され、ユーザー体験が向上する。
もう一つは扉の自動認識機能の追加だ。「Apple Vision Pro」が画像認識を行い、扉の存在が自動で認識される。従来はリアル空間の扉の隅を指先で2か所選択する必要があったが、自動認識により扉を認識する精度と速度が向上した。
今後の展開
NTTドコモとNAISTは、実証実験の結果を踏まえて、実用化に向けた取り組みを加速させる方針を示している。今後は、この技術を活用したサービス開発にビジネスパートナーと取り組み、新たな価値の提供を目指す。



