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ソフトバンクと東北大、防災AIと災害デジタルツインを融合する「共創研究所」を8月1日に設立

 ソフトバンクと東北大学は、災害デジタルツインと防災AIを融合させた「AI for Disaster Science基盤」の研究開発と社会実装を推進する「ソフトバンク・東北大学 AI for Disaster Science共創研究所」を8月1日に設立する。設置場所は東北大学災害科学国際研究所内。

 研究所設立の狙いは、地球観測や社会動態のデータ、物理シミュレーションを組み合わせた「災害デジタルツイン」と、防災特化のAIを融合させること。これにより、地震や津波、洪水などのハザード・リスクの予測や、災害の影響から迅速に立ち直るための対応策の仮説生成を可能にするAI基盤を構築する。

 世界トップレベルの災害科学研究拠点としての実績を持つ東北大学の知見と、ソフトバンクの生成AI技術を掛け合わせる。正確で信頼性の高い防災特化型の大規模言語モデル(LLM)や視覚言語モデル(VLM)、AIエージェントなどの開発を進める方針。

 注目のアプローチとして「記号接地」を採用する。過去の災害記録や教訓を学習したAIと、内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)で東北大学が研究開発する災害デジタルツインを融合。LLMが指し示す言葉や記号を、デジタルツイン上の物理空間にリアルタイムで紐付ける。多様かつ複合的な災害リスクの予測に加え、社会基盤の脆弱性に関する言語解説や適応策の検証を高度化する。

 今後の展開として、2026年度中に自治体や行政機関と連携した実証実験を実施する。地震や津波、火山災害などを想定し、開発したAI基盤の有効性を検証する狙い。

 将来的には政府機関や民間事業者へ提供枠を広げ、同研究所を共同利用や共同研究の拠点へと発展させる。新たな災害データや事例を継続学習して自律的に成長するマルチモーダルなAI基盤を確立し、防災分野におけるAI活用のエコシステム構築を目指す。

項目内容
設置期間2026年8月~2029年7月(3年間)
運営体制・責任者運営総括責任者:淺沼邦光 特任教授(ソフトバンク)/ 運営支援責任者:越村俊一 教授(東北大学)
SIP研究開発テーマ名E-1-2: 津波災害デジタルツインの構築とスマート・レジリエンスの実現