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KDDIが「ワイヤレスジャパン 2026」に出展、ミリ波反射板や共用中継局などで5G通信を高度化・最適化
2026年5月27日 16:49
東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されている展示会「ワイヤレスジャパン×ワイヤレス・テクノロジー・パーク 2026」(~5月29日)にKDDIが出展している。ブースでは、5G通信を最適化するさまざまな技術が展示されている。
ミリ波を反射させるメタサーフェス反射板
5G ミリ波は超高速超大容量かつ低遅延の通信ができる一方、直進性が高い電波の特性があり、ミリ波のエリアとしていても、ちょっとした物陰やユーザー自身がミリ波の電波を遮ってしまい、本来の性能を引き出せない場合がある。
メタサーフェス反射板は、ミリ波を反射させるもので、デザイン性が高く、インテリアや看板、ポスターなどと一体化して設置できる。
会場では、実際にミリ波基地局を設置し、ブースで試すことができる。基地局のアンテナから見通しが利く場所にブースがあるが、ユーザー自身がその陰に入ってしまうと、通信速度が遅くなってしまう。展示の一部に、パネル型のメタサーフェス反射板を設置し、その反射が届く範囲では、ミリ波本来の超高速通信が利用できる。
NTTドコモと共用可能なミリ波中継局
KDDIでは、ミリ波の中継局を設置することで、1つの基地局で広いエリアにミリ波サービスを提供する取り組みを進めており、西新宿や高輪ゲートウェイ駅前などでミリ波エリアの拡大に貢献している。
今回、1つの中継局でKDDIとNTTドコモという2つのキャリアの電波を中継できる「共用中継器」を京セラ協力のもと開発した。今後上野公園で実証実験を行う。
分散型AIによる通信エリア最適化
これまで熟練スタッフが手がけていた基地局のチューニングを、AIによって自律的に最適化する取り組みを進めている。
これまでは、データ分析とネットワークエキスパートが基地局から取得したさまざまなデータを分析してチューニングを行っていた。同社では、これらエキスパートの知見を生かし、AIでチューニングを行っているという。
まず、AI基盤を基地局に設置し、基地局が自律してチューニングを行い、基地局単位でAIが自己学習を進める。基地局単位で学習したデータを今度は上位のAIが分析し学習することで、AIモデル自体を改善する「分散強化学習」が行われている。これは、世界に先駆けての商用導入だという。
これにより、従来のAIでは1年かかっていた学習時間が、1週間に短縮された。品質改善への貢献でも、人による最適化と比較して低スループットエリアを25%削減させており、効果的な学習ができていることがわかる。
一般的に、基地局のチューニングは、ユーザーからの声や周辺環境の変化などがあるタイミングで実施されている。これまで最適化にコストや事前準備が必要だったが、デジタルツイン技術と自律学習するAIにより、デジタルツイン上でシミュレーションを行い、最適化されたパラメーターを現実世界に落とし込むことができるようになる。これにより、チューニング適用までの時間を短縮できるほか、安全に検証を進められる。
なお、会場では、来場者が疑似基地局のチューニングを体験できるゲームが用意されている。筆者は、疑似ユーザーを満足させることは叶わなかったが、プレイ後にはAIによる最適化を体験できる。















