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高騰するスマホの受け皿に中古端末、法人市場では「レンタル」への注目も
2026年7月15日 14:50
新品スマートフォンの高騰価格を背景に、中古スマートフォン市場が活況だ。中古スマートフォン販売・買取の「にこスマ」や法人向けに「Belong One」を手がけるBelongによると、個人では中古端末の需要増、法人では「中古端末のレンタル」が注目を集めているという。
スマホ価格高騰で中古市場に注目集まる
新型スマートフォンの値上がりの裏には、為替(円安)の影響やメモリー価格の高騰がある。世界的なAI需要の高まりを背景に、スマートフォン向けのメモリ供給が逼迫し、部品価格が急騰していることが、新品端末の価格上昇を招く大きな要因となっている。
MM総研が示す資料によれば、2025年度のスマートフォン市場に占める中古端末の比率は10.3%。2020年度の5.3%から5年で2倍に拡大しており、今後も中古端末の比率が増加する傾向は続く見通しだ。
大手通信キャリアによる認定中古品の販売台数が増加しているほか、法人市場においては社員への貸与や店舗の決済用端末での利用に中古端末の採用が増えていることが、中古市場を押し上げている主な要因という。
中古市場は引き続き堅調に推移
6月25日、アップルはMacやiPadなど一部の製品を値上げした。これを契機として、同月25日22時を境とした、発表前3日間との比較で、発表直後3日間のにこスマにおける中古スマートフォンの販売台数が、約16%増加した。購入平均単価も14%上がっており、値上げがiPhoneにも波及すると見たユーザーが多いと見られる。
一方、キャリア各社では一定の利用期間後に端末を返却することで、残債の支払いが免除される端末購入補助プログラムを展開している。多くは2年程度で、端末を買い替える必要があるものの、支出をおさえながら、最新のスマートフォンを利用できる。
キャリアの購入プログラムは魅力的であるものの、MM総研では割引を最大限に活用するには他社からの乗り換え(MNP)といった契約変更が伴うケースが多い点を指摘する。
そのため「キャリアや契約プランを変えずに、端末だけをお得に機種変更したい層」や「最新の性能は必要ないため、旧モデルを極力安く手に入れたい層」にとって、中古スマートフォンは依然として非常に強力な受け皿となっており、中古市場への追い風は今後も吹き続けると分析している。
法人にも「中古」と「レンタル」の波
法人でも中古スマートフォンの需要は伸びており、新品の調達価格が上がるとともに、中古へシフトする傾向が見られる。
業務端末の導入で課題となるのは「情報漏えいリスク」「遊休回線コスト」「ヘルプデスクの負担増」だという。いずれも、導入するスマートフォンの台数が増えれば増えるほど、顕在化してくる。
こうした事情から業務用端末を遠隔で管理する「MDM」(Mobile Device Management)や調達からキッティング、ヘルプデスク対応など運用を代行する「MMS」(Managed Mobility Service)の利用が増えている。
Belongが実施した最新の調査によると、実に84%の企業で「現在使っていない社用スマホ」が社内に眠っている実態が明らかになっている。その多くは予備機の保管(54.2%)や処分待ち(50.3%)だが、保管における最大の懸念は「情報漏洩のリスク(53.0%)」だ。さらに、約4社に1社(23.5%)では、不要になった端末を「貸与された社員がそのまま個人で保管している」というセキュリティ管理の行き届かないグレーな実態も浮き彫りになっている。
Belong Oneでは2025年、レンタルの問い合わせ数は、同年の購入問い合わせ数の2.4倍に達した。Belongによれば、業務用端末は、レンタルよりも購入が一般的。業務用端末のレンタルを知らない企業も多いものの今後、認知が進むとともに市場拡大につながると見込んでいる。






















