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KDDI、「クラスター型ルーター」導入 バックボーンでコスト約50%削減

 KDDIは、国内主要4拠点のバックボーンネットワークにおいて、柔軟な容量拡張が可能なクラスター型ルーターの商用運用を開始した。

 商用運用を開始したクラスター型ルーター(DDBR、Distributed Disaggregated Backbone Router)は、従来のハードウェアとソフトウェアが一体となったシャーシ型ルーターとは異なり、両者を分離したオープンな仕様が特徴。複数の機器を組み合わせて1台のルーターのように動作させる分散型アーキテクチャーを採用しており、トラフィック量に応じて容量を拡張できるほか、特定のベンダーに依存せず最適な機器を選定できる特徴を持つ。機器の導入コスト削減と運用効率化が可能という。

 今回の主要4拠点におけるバックボーンネットワークのコアルーターには、DriveNets製のソフトウェアとUfiSpace製のハードウェアを組み合わせて使用しており、従来のシャーシ型ルーターで構成した場合と比較して、ソフトウェアライセンス費用、ハードウェア費用、導入時のベンダーサポート費用を含む導入コストを約50%削減した。さらに、異なるベンダーの機器を共通の手順で一括管理できる業界標準のデータモデル「OpenConfig」を採用することで、設定や検証作業の一部を自動化しており、将来的な運用工数の削減も見込む。

 クラスター型で構成されているためトラフィック量に応じたルーターの容量や台数の設計が可能となる。大規模なルーター1台の構成を小規模なルーター複数台の構成に変更することなどができ、一部の装置に障害が発生した場合でも他の装置が処理を継続できる高い冗長性を備える。

 AIの普及に伴うトラフィックの増大に対応するもので、2027年度までに全国のバックボーンネットワークへの導入完了を目指す。同社では今後、自社ネットワークでの運用で得た知見と導入実績をもとにネットワークのオープン化を推進していくとしている。