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グーグル、Google検索に「Gemini 3.5 Flash」導入
2026年5月20日 04:39
Google I/O 2026において、Google検索のAI機能が大幅に刷新されることが発表された。新たにフロンティアレベルの性能と高速性を兼ね備えた「Gemini 3.5 Flash」が導入され、検索システムが全く新しい次元へと進化していくとされている。
検索ボックスはAIによって再構築され、25年以上ぶりとなる最大のアップグレードを遂げる。
単なるキーワードのオートコンプリートを超え、ユーザーの意図を汲み取った質問文の提案をAIが行う。さらにテキストだけでなく、画像、ファイル、動画、さらにはChromeのタブなど、さまざまなモダリティを横断して検索の入力とすることが可能になる。
また、AI Overviews(AIによる概要)から自然な流れで追加の質問を行い、AIと対話しながら検索を深める機能も強化。文脈が維持されるため、会話を進めるほどにより関連性の高い情報やリンクが提示される。
グーグルは、ユーザーの目的に合わせて複数のAIエージェントを作成し、管理できる「検索エージェント」の時代が到来したとする。その第1弾となる「情報エージェント」は、24時間365日バックグラウンドで稼働し続け、ブログやニュース、SNSのほか、金融やショッピングなどのリアルタイムデータを監視し、ユーザーが指定した複雑な条件に合致する情報が出た瞬間に、要約された通知を送ってくれる。
条件の例として、特定の条件を満たすバイオテクノロジー株、特定の日当たりや立地を満たすアパート物件、お気に入りアスリートのスニーカーコラボ情報などが挙げられている。希望条件に合うお店を探し出し、そのまま予約を代行する機能や、必要に応じてお店に直接電話をかけてくれる機能も追加される。
また、「Google Antigravity」の開発プラットフォームとGemini 3.5 Flashのエージェント的コーディング能力が検索に直接統合される。これにより、検索エンジンは質問に対する最適な回答フォーマットを、その場で動的にコーディングして提示する。
たとえば「ブラックホールが時空に与える影響」を検索すると、単なるテキストではなく、軌道や質量比といったパラメータをユーザー自身が操作できるインタラクティブなシミュレーション画面がリアルタイムで生成される。複雑な概念を視覚的に理解するためのカスタムUIを、数十億の質問ごとにゼロから構築して提供することが可能になる。
結婚式の計画や健康管理、週末の予定作りなど、何度も検索を繰り返す「継続的なタスク」に対して、検索エンジンが専用のダッシュボードやトラッカーを構築してくれる機能も登場する。
デモでは、家族との「ウィークエンドプランナー」を作成する様子が披露され、移動時間や天候、さらには家族の趣味(チェスや動物好きなど)を考慮し、スケジュールと地図が統合された専用のミニアプリを数秒で完成させる能力が示された。
これらの高度なアシストを実現するため、ユーザーの文脈を理解する「パーソナルインテリジェンス」機能が拡張されている。Gmail、Googleフォト、Googleカレンダーなどのアプリと連携させることで、先述のウィークエンドプランナーのように、カレンダーの空き状況や過去のメール情報(領収書や予定など)を加味した、パーソナライズされた回答や提案を引き出すことができる。この連携はユーザー自身で細かくコントロールできる。
総じて、Gemini 3.5を搭載したGoogle検索は、世界中の情報を整理して提示するだけでなく、ユーザーの代わりに情報を監視し、カスタムツールを構築し、行動までも実行する強力な「エージェント型検索」へと変貌を遂げるとされている。











