ニュース
ドコモグループ入社式、MUFGスタジアムで開催 新入社員1390人でギネス世界記録に挑戦
2026年4月1日 21:05
NTTドコモグループは1日、2026年度合同入社式を東京都新宿区のMUFGスタジアム(国立競技場)で開催した。グループ各社から1390人の新入社員が参加した。
入社式には、NTTドコモの前田義晃社長をはじめ、NTTドコモビジネスの小島克重社長、NTTドコモソリューションズの三ケ尻哲也社長、NTTドコモ・グローバルの栗山浩樹社長ら、グループ幹部が出席した。
前田社長が語る「仕事における3つの軸」
入社式では、前田社長が登壇し、新入社員に向けて挨拶を行い、仕事に取り組む上での3つの軸を示した。
1つ目は「お客様起点で考え抜くこと」。サービス利用時の小さな違和感や気づきこそが、新たな価値創出のヒントになるとした。迷った際には「自分が顧客だったらどう思うか」と立ち止まって考えることが、その第一歩になると説明した。
2つ目は「変革の当事者であること」。自分には関係ないと線を引かず、当事者として考えることで変革は始まるとした。
具体例として、住信SBIネット銀行との取り組みである「d NEOBANK」を紹介。入社3年目の社員がプロジェクトに携わり、若手の視点や気づきが新たなサービス実現につながったと述べた。
3つ目は「行動原則の実践」。ドコモグループが重視する「当事者意識」「リスペクト」「チャレンジ」を意識し、完璧を待たずにまず一歩踏み出す重要性を説いた。
最後に前田社長は、学生から社会人への役割の変化について触れ、個々の行動が会社の信頼や社会基盤に直結すると説明。デジタル化やAI活用が進む中、単なるサービス提供にとどまらない価値創造が求められるとした。
そのうえで、相手の立場に立って考え行動することが、個人の成長とグループの未来につながると締めくくった。
前田社長「社長室に乗り込む」新入社員とのディスカッション
続いて、新入社員からの質問に各社社長が答えるディスカッションが行われた。
若手時代の失敗や悩み、それをどう乗り越えたかという質問に対し、ドコモビジネスの小島社長は、法人営業を苦手としていた経験を紹介した。
故障やトラブル対応で顧客から厳しい叱責を受ける日々が続いたが、逃げずに誠実に対応し続けた結果、「逃げずに頑張ってくれた」と感謝され、信頼関係を築くことができたという。この経験から、トラブルは顧客との距離を縮める機会だと捉えるようになったと語った。
前田社長は、「今の知見を持ったまま新入社員として入社するなら」という問いに対し、「その時の社長は誰なのか」と自問。そのうえで「その社長のところに乗り込み、自分の考えを伝えると思う」と答え、会場を沸かせた。
さらに「そのくらい、自分で考え、自分で行動することを体現してほしい」と述べた。質問した新入社員が「社長室には乗り込まないが、自分の考えを伝えていきたい」と応じると、前田社長は「乗り込んでもらっても、別に構いません」と冗談を交えて返した。
また、社員の熱量に心を動かされた経験について問われると、ドコモ・グローバルの栗山社長は、海外でのマーケティング事業の事例を紹介。
自ら一人では動かせない規模のプロジェクトについて、チームメンバーが2年以上にわたり粘り強く交渉し、実現に導いたことに敬意を示した。栗山社長は「自分は山を動かすことはできなかった。頂上に登ることはできても、山を動かしたのはチームメンバーだった」と語った。
ドコモソリューションズの三ケ尻社長は、AI時代において人が磨くべき要素について問われ、「エモーショナルな喜び」を挙げた。
顧客からの「ありがとう」や笑顔に象徴される人間同士のつながりの重要性に触れ、「心から笑い合えるのは信頼関係があってこそ。誠実さと情熱がその基盤になる」と述べた。AIを活用する時代でも、人と人との喜びは変わらず大切にすべきとした。
新入社員全員でギネス世界記録に挑戦
最後に、新入社員全員でギネス世界記録に挑戦する企画が行われた。
内容は「人文字で企業ロゴを表した最多人数」。新入社員はドコモレッドとホワイトのポンチョを着用し、NTTドコモのロゴマークを作成。無事、ギネス世界記録に認定された。
「意志」と「実行力」を持つ人材を育成
ドコモ総務人事部長の本昌子氏は、新入社員に求める資質として「自分の思いを持つこと」「変化の時代におけるチャレンジ精神」「やり抜く実行力」の3点を挙げた。2023年に導入された専門性重視の人事制度のもと、誰にも負けない専門性を磨き、夢の実現につなげてほしいと語る。
採用面では、通信ネットワークを支える人材に加え、その上で展開するサービスを企画できる創造力のある人材を重視。AI・テクノロジー分野に対応するため、文理を問わずITリテラシーを備えた人材を中心に採用したと説明した。また、サイバーセキュリティ分野の強化に向け、専門人材の確保にも注力したという。
新入社員の鈴木珠蓮氏は、「ドコモショップなどで業務全体を学んだ後、スマートライフ分野を牽引する存在になりたい」と語った。中西響氏は、大学での研究を生かし、「セキュリティエンジニアとして、通信サービスを安心して利用できる環境づくりに貢献したい」と抱負を述べた。











