ニュース

万博のIOWN技術を子供たちが体験、「NTTドリームキッズ みらいスクール」都内で開催

 NTTグループの最新技術を体験できる「NTTドリームキッズ みらいスクール 大阪・関西万博スペシャル」が28日、東京都内で開催された。NTT(持株)、NTTドコモ、NTTドコモビジネス、NTT東日本、NTT西日本、NTTデータによる取り組み。

未来を子供たちに感じてもらう

 「NTTドリームキッズ みらいスクール」は、NTTの持つ先端技術などを子供向けにわかりやすく伝える取り組み。小学3年~6年生が対象となる。2025年は、東京都のほか宮城県、大阪府、石川県で開催を予定しているが、すでに募集を終了している。

 NTT 広報部門の飛薫子氏は「通信を扱う企業として、子供たちに通信やICTに興味を持ってもらいたいということと、テクノロジーは便利な反面、使い方を間違えると危険な側面もあるので、安全に情報通信を楽しめることと、安全な環境で学んでもらえるという両面から毎年、夏休みの時期に実施している」と取り組みの狙いを語る。

 2025年開催分は「NTTドリームキッズ みらいスクール 大阪・関西万博スペシャル」として、大阪・関西万博(大阪万博)のNTTパビリオンの展示につながる技術を体験できる内容で開催されている。

 1970年の大阪万博では、当時の日本電信電話公社が「ワイヤレステレホン」を展示した。今では携帯電話、スマートフォンとして一般的になっている。飛氏は「子供たちに今、体験したことが『こんな未来がくる』、少し近い未来という意味でも『IOWN』がやって来るということを感じてほしい」と話す。

テクノロジーに興味津々

 28日の東京会場では、夏休みに入った子供たちが参加。「IOWN」のオールフォトニクスネットワークに通じる、光通信の原理を体感できる電子工作やNTTグループの持つ最新技術の一端を、ゲームを通じて体験した。

 NTTの最新技術を体感できるゲームでは「筋電通信」「触覚伝送」「空間伝送」の3つの要素を用意。特に、筋電通信でキャラクターを動かすゲームに子供たちは熱中。3人が協力して、1人のキャラクターを動かすルールで、プレイヤーに選ばれた子供たちは声をかけあいながら、ゴールを目指してゲームに興じた。

「筋電通信」でゲーム
「触覚伝送」で何を落としたか当てるクイズ
「空間伝送」を体験

 最後には、テクノロジーが進化していくことで実現するより良い未来を考えて各グループごとに発表。「学校が飛行機となり飛んでいく」という夢のあるものから「AIに宿題を手伝ってもらう」などリアリティのあるアイデアを出し合った。

 NTTドリームキッズの取り組みでは、みらいスクールのほかにもWebサイトで体験できる「オンライン学習サイト」なども提供している。

自由に楽しめる展示も