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ドコモSMTBネット銀行、対話型AI銀行「NEOBANK ai」発表 dポイント連携や住宅ローン優遇も
2025年12月19日 13:05
NTTドコモ、三井住友信託銀行、住信SBIネット銀行の3社は12月19日、住信SBIネット銀行の社名をドコモSMTBネット銀行に変更すると発表した。あわせて、ドコモの経済圏と連携した新たな特典や、AIを活用した次世代の銀行サービスを2026年より順次提供する。
本稿では、今回発表されたコンシューマー向けの具体的なサービス内容について紹介する。
給与受取でdポイント付与、dカード還元率アップ
ドコモと住信SBIネット銀行の連携により、銀行取引を通じてdポイントがたまる新たな特典が2026年8月から開始される予定だ。
具体的には、住信SBIネット銀行の口座において、給与受取や口座振替などの対象サービスを利用したり、ドコモ回線とセットで利用したりすることで、dポイントが付与される。
また、ドコモのクレジットカード「dカード」との連携も強化される。dカードの引き落とし口座を住信SBIネット銀行に設定し、街での買い物にdカードを利用すると、dポイントの還元率がアップする特典が提供される予定だ。あわせて、銀行口座の預金額に応じたdカード特典も計画されている。
このほか、ドコモのサービス利用者向けに、住信SBIネット銀行の住宅ローン金利を優遇する施策も実施予定としている。
マネックス証券と口座・資金連携
住信SBIネット銀行とマネックス証券の業務提携により、両行の連携機能が2026年8月から提供される。住信SBIネット銀行の銀行口座と、マネックス証券の証券総合取引口座を、一連の手続きで同時に申し込める「同時口座開設機能」が導入される。
さらに、銀行口座と証券口座の間で資金移動を自動化する「スイープ機能」も提供される。これにより、株式や投資信託の購入時に不足資金を銀行口座から自動で振り替えるなど、入出金の手間なく取引が可能になる。
「山田さんに3000円送って」で完了、AIバンキング「NEOBANK ai」
3社は新たな銀行体験として、生成AIを活用したサービス「NEOBANK ai」を発表した。
従来の銀行アプリのようにメニューから機能を探して操作するのではなく、AIエージェントとの対話を通じて手続きを行う「ジェネレーティブUI」を採用する。
デモンストレーションでは、チャット画面のようなインターフェースに対し、「山田さんに3000円振り込んで」と入力または発話すると、AIが意図を理解し、振込先や金額が入力された確認画面を自動生成する様子が紹介された。ユーザーは内容を確認し、承認するだけで手続きが完了する。
このほか、「先月と特に変わった点は?」と尋ねて支出の変化を確認したり、レシート画像を送って割り勘の集金を依頼したりといった使い方が想定されている。「NEOBANK ai」は、2026年2月より順次ベータテストを開始する予定だ。










