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ドコモショップが投資デビューをサポートする理由、「始め方が分からない」を解消
2026年1月28日 18:38
ドコモショップで、マネックス証券の口座開設やdカード積立のサポートが始まる。背景には投資を始めるまでのハードルの高さがある。ドコモショップで投資の第一歩をサポートすることで、金融をより身近なものにしていく。
キャリアショップとして初めて証券口座の開設案内
ドコモショップの店頭で、証券総合取引口座やNISA口座の開設サポートのほか、dカード積立やdアカウント連携、かんたん資産運用の操作・設定サポートを受けられる。証券外務員資格を有するドコモショップ店員がユーザーのスマートフォンの操作をサポートする。利用したい場合、スマートフォンのほか、マイナンバーカード、dカード積立のサポートを受ける際は、dカードなどを持参する必要がある。
当初はコネクシオが運営する、ドコモショップ札幌光星店(北海道)、ドコモショップ盛岡バイパス店(岩手県)、ドコモショップ赤坂店(東京都)、ドコモショップ燕三条店(新潟県)、ドコモショップ神戸長田店(兵庫県)、ドコモショップ松山空港通店(愛媛県)、ドコモショップ阿蘇一の宮店(熊本県)など、ドコモショップ35店舗で開始する。
マネックス証券を委託元金融機関として、ドコモショップと金融サービス仲介の委託契約を結んでおり、証券外務員資格を取得したショップスタッフがマネックス証券の口座開設サポートを行う仕組み。
サポートしてもらえる内容には、フィッシング詐欺対策や多要素認証の設定など、セキュリティに関する不安の解消も含まれる。投資を始めたいものの、始め方がわからないユーザーの背中を後押しする。SBI新生銀行やイオン銀行の取引仲介口座、課税未成年口座、法人口座はサポートの対象外となる。
通信キャリアの代理店が、金融サービスの仲介業ライセンスを取得し、キャリアショップのスタッフが証券口座の開設案内を行うのは、業界でも初の取り組み。現状では、個別の金融商品を案内することはないが、将来的に検討する余地はあるという。
気軽に相談できる投資の窓口に
ドコモによると、今回の取り組みでもサポートされる「NISA」の認知度は8割に上る。一方で、実際に利用している人はそのうちの4割と、全体で半分を下回る。その要因のひとつには、身近に相談できる人がいないなど、始めるまでのハードルの高さがある。
NISAを実際に始めている人のうち、周囲に相談した人は4割強で、NISA未利用者の8割は「相談できる場所がない」と答えており、実際の利用に至るまでには周囲のサポートの影響が大きいことがうかがえる。
NTTドコモ 執行役員 コンシューマサービスカンパニー ウォレットサービス部長の田原務氏は、同社のこれまでの取り組みを例に挙げ「資産形成を特別なものから日常の中で自然に始められるものへ定着させようとしてきたが、現状に満足してはいない。資産形成を始める地盤を整えているものの、まだ資産形成に踏み出せていない方も多いのではないか」と話す。
ドコモショップでのサポートを通じて、認知度と実際の利用のギャップを埋める。店頭でのサポートは「口座開設のサポート」「投資設定のサポート」「基本操作・セキュリティサポート」の3つが主となる。
マネックス証券 取締役社長執行役員の清明祐子氏は「ネット証券の利便性・低コストとドコモショップの対面の安心感」を組み合わせられるとその意義を示した。
ネット証券会社であるマネックス証券では「顔が見える安心」を重要視してきたが、同時にネットだけでは「顔が見えず相談しづらい」などの課題も抱えていた。清明氏は「漠然とした不安にネット証券は応えられていなかった。ドコモショップが“ちょっとした相談”ができる場になるのは非常に良い」と話した。
田原氏は「ショップ代理店を通じて、証券口座に関する各種サポートを全国的に幅広く行うのは通信業界でも初。対面でのサポートで、ユーザーが気軽に安心して資産形成を一歩踏み出せる環境を提供していきたい」と語った。
対応する店舗は、開始当初の35店舗に始まり、早期に100店舗、さらに全国1000店舗への展開を目指す。














