AIで高速道路の混雑判定、ルート選択を支援　ドコモとNEXCO東

　NEXCO東日本は、新サービス「AI ルートジャッジ～アクアvs京葉・館山～」の実証実験を11月19日に開始する。

　「AI ルートジャッジ～アクアvs京葉・館山～」は、ドコモが開発した「AI渋滞予知」の技術を応用し、千葉県の木更津JCTから都心方面へ向かう際、東京湾アクアラインを経由するルートと、館山自動車道・京葉道路を経由する京葉・館山ルートのどちらが早いかを予測し比較結果を配信する。

「AI渋滞予知」の仕組み

　実証実験で予測所要時間を提供する区間は、木更津JCT～外環道 京葉JCTまで（常磐道方面）など3つ。サービスは専用のWebサイトで提供され、11月19日から情報提供開始となる。

　サイトでは、上記3区間の選択やスライドバーによる渋滞予測時間を変更できる。どちらのルートが早いかが一目でわかるほか、時間帯ごとの所要時間も確認可能。

サービスの閲覧方法

AIルートジャッジ

　「AIルートジャッジ」の仕組みは、ドコモの「AI渋滞予知」技術とNEXCO東日本の交通工学的知見・ノウハウをかけ合わせて予測結果を出力。さらに、首都高速道路の交通統計データに基づいた各経路の時間帯ごとの「追跡時刻和」データと組み合わせ、各ルートの所要時間を予測しその比較結果が配信される。

　両社は、これまでも各路線単体での「AI渋滞予知」を提供し好評を得ていたが、利用者からは「複数ルートのうち、どちらを使うとより早く着けるのかを知りたい」という要望が多く寄せられ今回の実証実験に至った。

　今後は、房総半島から都心方面へ向かう際のルート選択に活用して交通分散を通じた渋滞緩和を目指すとしている。