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「国内の通信品質調査」auが3連覇、Opensignalの2025年10月レポートで

 Opensignalは、国内における2025年10月付けのモバイル・ネットワーク・ユーザー体感レポートを発表した。レポートを受け、KDDIでは「3期連続で最多受賞」とアピールしている。

 レポートは、ユーザーの体感を中心に、さまざまな項目でキャリアの通信品質を評価するもので、ビデオやライブ配信、ゲーム、音声アプリの体感やスピード、カバレッジ、利用率などを評価する。

 今回のレポートでは、NTTドコモが3つの単独受賞と1つの共同受賞、auが9つの単独受賞と2つの共同受賞、ソフトバンクが2つの単独受賞と1つの共同受賞、楽天モバイルが2つの単独受賞となった。

ユーザー体感では、auが全体と5Gで過半を受賞

 全体のユーザー体感では、ビデオ・エクスペリエンス部門がauとソフトバンクが受賞。ライブビデオとゲーム、音声アプリではauが単独で受賞した。一方、ダウンロードスピードはソフトバンクが、アップロードスピードは楽天モバイルがそれぞれ受賞した。

 同様の評価は、5G通信に絞ったものも実施された。5Gのユーザー体感では、ビデオとライブビデオ、ゲーム、音声の4つのアプリ体感評価で単独受賞した。5Gダウンロードスピードではドコモ、アップロードスピードでは楽天モバイルが受賞した。

カバレッジはドコモ、5G利用率はソフトバンク

 カバレッジ部門では、全体と5Gの両方でドコモが受賞した。サービスが利用できる時間を示す利用率の評価では、いずれのキャリアも高い評価だったが、僅差でドコモとauが共同受賞した。

 一方、5G利用率では、ソフトバンクが受賞、次いでau、楽天モバイル、ドコモと続いた。2位のauと3位の楽天モバイルとの間が大きく開いている。利用率は、地域別でも評価がされているが、地域別で見ても1位がソフトバンク、2位がauとなる状況に変化はなかった。一方、関東と近畿を除く地域では3位がドコモになっている。

5G利用率

回線信頼性部門では、auとソフトバンクが上位に

 タスクの完了率、つまり通信への信頼性を評価する「コンシステント・クオリティ(一貫した品質)」では、1位がau、2位が僅差でソフトバンクと続いた。

 信頼性エクスペリエンスでも1位がau、2位がソフトバンクという流れが続いている。