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KDDI松田社長、楽天モバイルの「最強ネットワーク」に言及 「ローミングも含めてのことと思う」

 楽天モバイルが語る「最強ネットワーク」の定義について、KDDIの松田浩路社長が「ローミングも含めてのことと思う」と認識を示した。6日に開かれたKDDIの決算会見で言及した。

KDDIの松田浩路社長

 楽天モバイルは、後発事業者であることから自社エリアの構築が完了するまで、一部でKDDIの回線をローミングする形でサービスを提供している。楽天モバイルの三木谷浩史会長は10月、同社の説明会で「楽天最強U-NEXT」に関連する発表とともに「値上げはしない」「ネットワークでも最強を目指す」と宣言していた。

 6日に開かれたKDDIの2025年度第2四半期決算発表の場で、この発言への受け止めを問われた松田社長は「最強という言葉は(KDDIの)ローミングを含めておっしゃっていただいているのだろうと、(KDDIの)社員含めて思っている」と述べた。続けて「MNOは国民の財産である周波数を展開するのが使命」とも話し、楽天モバイルへのローミングは、自社エリアをしっかり構築できるまでの「協調と競争」という関係で始まったとして、永続的なものではないことを表した。

 松田社長はさらに、楽天モバイルの自社エリア構築にかかる時間は踏まえてローミングを提供しているとも話し「次のタイミング」が訪れれば、今後について楽天モバイルと相談するとした。