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「Google Homeスピーカー」がGemini対応で久々登場、スマートカメラ3製品と「Google Homeアプリ」大幅アップデートも

 グーグル(Google)は、生成AI「Gemini」向けのスマートホームデバイスの新製品「Google Homeスピーカー」「Google Nest Cam Indoor(電源アダプター式/第3世代)」「Google Nest Cam Outdoor(電源アダプター式/第2世代)」の3製品を発表した。「Google Homeスピーカー」の価格は未発表で、2026年春に発売される予定。

Google Homeスピーカー
Google Nest Cam Indoor/Google Nest Cam Outdoor

 一方、「Google Nest Cam Indoor(電源アダプター式/第3世代)」が1万5800円、「Google Nest Cam Outdoor(電源アダプター式/第2世代)」が2万3800円で、この2製品は本日1日に発売した。

 加えて、2026年初頭に提供開始予定の「Gemini for Home」対応を踏まえ「Google Homeアプリ」も大幅アップデートされた。本日1日から順次提供される。

Google Homeスピーカー

 Google Homeスピーカーは、グーグルとして、初めて「Gemini」対応となるオーディオデバイス。いわゆるスマートスピーカーとなり、より自然な会話を実現するために設計された。Geminiに対応すべくカスタム処理を行うことで、より高速でスムーズなやり取りを可能にしたとうたう。新しいライトリングは、Geminiの様子を光で表現。たとえば聞いているのか、考えているのか、、Gemini Liveモードなのか、といったことを示す。

 なお、Gemini Liveモードを利用するには、Google Home Premiumを契約する必要がある。

Google Nest Cam Indoor/Google Nest Cam Outdoor

 「Google Nest Cam Indoor/Google Nest Cam Outdoor」は、2K HDR動画に対応した屋外/屋内用カメラ。AIが高度なシーンを理解するのに必要不可欠として、同社のスマートカメラでは最高の解像度を備える。

 152度の対角視野となり、赤外線ナイトビジョンやインテリジェントアラート、ノイズキャンセリング機能付きの全二重双方向音声などを搭載。さらに向上した低照度性能と新しいセンサーで最大6.1m先までの照射に対応した(屋内モデルは最大4.5m先までの照射に対応)。

 カメラ映像のデジタルズームやクロップ、花壇などの特定の場所に焦点を絞ることができる。また、アラート通知にはズームインしたアニメーションプレビューが表示され、スマートフォンのロック画面から直接映像を確認可能になることに加えて、最長6時間の動画プレビューが可能となった。それぞれ最大10秒間を撮影した動画が保存される。

 2026年初頭に提供開始予定の「Gemini for Home」にも対応予定で、より精度の高い通知を受け取ったり、大切な瞬間を素早く見つけ出したりできるようになる。

 プライバシー面では、撮影した動画の暗号化とGoogleアカウントによる2段階認証に対応した。また、カメラが映像を処理またはストリーミングしている時は、緑色のLEDライトが点灯する。

 屋外モデルはIP65等級を備え、本体色はSnowが用意された。屋外モデルのカメラの大きさは68.3mm、76.8mm、76.8mm、重さは265g、動作温度はー20度~40度。壁取り付け用マグネットの大きさは4.8cm、3.2cm、重さは壁取り付け用マウントが74g、壁取り付けプレートが6.5g、マウント+プレートが80.5g。

 屋内モデルの大きさは高さ98.5mm、幅64mm、奥行き56.9mm、重さは393g(電源ケーブルを含む)、動作温度は0度~40度、保管温度はー20度~40度。

 音声アシスタントは、「Gemini for Home 音声アシスタント」、「Google アシスタント」と連携し、「Amazon Alexa」にも対応する。

新しいGoogle Homeアプリ

 Google Homeアプリは、同社のスマートスピーカーなどをスマートフォン上で操作する専用アプリ。同社によると、今回の大幅アップデートで、一部のAndroid端末で従来より 70%以上も高速化し、バグ減少やアプリのクラッシュも80%近く減少。さらにバッテリー消費も改善したとうたう。

 このほかにもライブビューの読み込みが30%速くなり、再生エラーは40%減少、カメラのタイルプレビューは瞬時に表示され、カメラ履歴のスクロールはフレームレートが6倍以上向上した。

 またユーザーインターフェースが全面的に刷新され、「Gemini for Home」の機能を最大限活用できるような設計となった。Geminiを活用した機能は、2026年初頭に提供開始。

 たとえばホームタブでは、家全体のデバイスや機能が集約され、片手でスムーズに操作できるよう、新しいジェスチャー機能も導入した。

 カメラ機能では、AndroidとiOSのどちらでも、イベント通知がアニメーション付きの拡大プレビューで表示され、ロック画面から映像が確認可能となった。アプリ内では、タイムラインとイベントリストをスワイプで切り替えたり、ダブルタップで早送りや巻き戻し機能などが利用できる。