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「メルカード ゴールド」提供開始、限度額最大300万円
2025年3月17日 11:39
最大実質2%還元
メルカードで提供される、メルカリでの購入に1~4%、それ以外で1%のポイント還元に加えて年間利用額に応じてボーナスポイントや翌年度年会費無料などの特典がある。年会費は5000円で年間利用額が50万円以上になると翌年度は無料となる。店舗での支払いのみで年間200万円を支払うと、常時還元の1%に加えてボーナスポイントの累計2万ポイントをあわせて合計最大4万ポイント、実質最大2%を還元する。
利用額50万円で2500ポイント、100万円利用でさらに7500ポイント、200万円利用でさらに1万ポイントが付与され合計最大2万ポイントの還元を受けられる。利用額はメルカードとメルペイスマート払いの合算、メルカリで出品して売れた金額も年間利用額に含まれる。条件の達成度合いは、アプリから確認できるようになっている。
スマートフォンの破損時の修理代金を補償する「スマホ保険」やそのほかの購入商品も補償する「ショッピング保険」「旅行保険」「海外緊急再発行サービス」に加えて国内の主要空港や米国ハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港のラウンジ、帰国時に宅配サービスを利用できる。ショッピング保険は上限300万円で、メルカリで購入した場合、中古商品も補償する。
カードデザインはシャンパンの1色展開で、国際ブランドはJCB。メルカード利用中のユーザーもゴールドカードへの切り替えを申し込める。カード番号が変更になるほか、これまでのメルカードは利用できなくなる。メルカリのアプリを利用中のユーザーは本日から段階的に利用できるようになる。
裏面の磁気ストライプは「ブリードマグ」と呼ばれる素材で、黒い帯がなくデザイン性を高めた。磁気読み取りでの決済は通常通り使える。
要望に応えてゴールドカード提供
メルペイは、2022年から「メルカード」を提供している。フリマサービスの「メルカリ」の利用動向に応じて決済限度額が決まる仕組みで、発行枚数は400万枚を超えたという。
調査会社の調べによると、クレジットカード利用者の5人に1人はゴールドカードを利用している。メルカード利用者からも高還元率・利用限度額の高いカードを望む声があると、メルペイ プロダクト責任者の萱野大舟氏は話す。
メルカードの利用限度額は最大90万円。対してメルカード ゴールドは最大300万円までと拡大した。また、カードでの支払いのほかメルカリでの商品の売却もカード利用額に含めることで、年会費無料となる条件の利用額50万円やボーナスポイントの獲得に近づきやすくなるよう工夫した。
支払いに対して還元する通常のクレジットカードのサービスと比較して、萱野氏は「メルカード ゴールド」は、今の時代の消費行動に対応したメルカリらしいカード」と自負する。メルカリの調べではものの購入時にリセールバリューを考慮するという人は全体の半数にのぼることから、消費行動は買うだけではなく売ることも含むと位置づける。メルカードユーザーは、メルカリ内の出品数が118%増加、購入数は124%増加したという実績もあり「より、やりたいことの実現や欲しいものの購入に至っている」と萱野氏は話した。
今後、MVNOのモバイル通信サービス「メルカリモバイル」も含めた、グループ横断での還元施策を検討するほか、ETCカード・家族カードなどの提供などの機能拡張も検討している。
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