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スマホの料金、平均は月額4356円 MM総研調査

 MM総研は、携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態についてWebアンケートを行った結果を発表した。同調査は15歳~69歳の男女に、実施された。回答数は、プレ調査では2万6247人、本調査では1487人。

 同調査における、携帯キャリアのブランドの定義は「MNO4ブランド」は、NTT ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル。「サブブランド」は、ワイモバイル(ソフトバンク)、UQ モバイル(KDDI)。「MVNO」は、MNO4ブランド及びサブブランド以外を対象としている。

スマートフォン月額利用料金平均は4356円

2025年1月の有効回答数:1万538件

 携帯電話の月額利用料金について、端末代金の分割支払い分を含まない実際の支払総額を分析した結果、スマートフォン利用者全体では4356円で、前回調査から7円減少したという結果になった。

 なお、端末購入の支払いが分割払いで残っているユーザーの月額利用料金には端末購入金額は含まれていない。

前回調査より減少

 MNO4ブランドのスマートフォンの月額利用料金は5025円、楽天モバイルを除いたMNOにおけるフィーチャーフォンの利用者は2582円となった。

 サブブランド利用者の月額利用料金は3184円、MVNO利用者の月額利用料金は1961円となった。前回調査と比較すると、月額利用料金としてはすべてにおいて減少したという結果になった。

スマートフォンの端末購入金額は前回から1298円増加

 スマートフォンの購入金額は、平均で7万7091円となった。前回の調査から1298円増加した。為替変動や物価高騰でスマートフォン本体の価格が上昇していることなどが要因とされている。

 そのほか、下取り施策を含めた割引施策のトレンド変更により3万円台以下の低価格端末の販売比率が減少する一方、高価格帯が中心のGoogle Pixelの台数が増加したことが要因と分析している。

 5G対応のスマートフォン利用者の端末購入金額は8万5249円、4G・3Gスマートフォン利用者の場合は5万5760円と、5G対応の端末を使うユーザーの支払金額が約2万9000円高い結果となった。

ブランド別の端末平均購入金額

 通信キャリアのブランド別の端末平均購入金額は、MNO4社のユーザーでは、前回と比べ1460円増加した8万2237円、フィーチャーフォン利用者は396円増加した2万1675円、サブブランドユーザーは723円減少し6万6493円、MVNOユーザーでは1511円増加した6万796円となった。

月間モバイルデータ通信量、平均値は増加傾向

 スマートフォン利用者の月間データ通信量の平均は、12.05GBで、中央値は3GBだった。月間通信料は「1GB」と答えた人が最も多く24.9%、「2GB」が10.4%、「3GB」が17.8%で、53.1%の利用者が3GB以下の通信量となった。

 また、平均利用量に近い「10GB」までのユーザーは全体の75.2%を占め、前回調査より0.2ポイント減少した。平均値は増加傾向だが、中央値は「3GB」にとどまっており、二極化が進んでいる。

スマートフォン利用時間は約21時間/週

 1週間あたりのスマートフォン利用時間は、平均で約1258分(20時間58分)となった。2019年からの平均利用時間の推移をみると、6年の間で約8時間半増加した。なお、MNO4社の利用時間は、増加傾向が続いている。

 用途別では、「インターネット検索・情報収集」が最も多く237.8分、「動画視聴」で179.1分、「SNS」で170.8分と続いた。

 MM総研は、サブブランドへのMNPが増えたものの、大容量通信のニーズからメインブランドへ移行するケースも少なくないことから、月額料金の変化が少なかったと分析。スマートフォンの月額利用料金は、少なくとも今後1年間は4400円~4500円の間で落ち着く一方、データ通信量の増量など実質的な値下げを行うケースもあり、データ通信量は増加傾向が続くとの予測を示している。