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MM総研、MNPの利用累計件数は1億1000万件を突破
2025年1月16日 16:00
MM総研は、MNPの利用実態と、新たな割引制度「お試し割」の利用意向についてWebアンケートを行い、その結果を発表した。
同調査は、2006年から現在までのMNP利用件数を分析するとともに、15歳~69歳の男女1259人に実施したWebアンケートから、一般消費者のMNPの利用実態と「お試し割」の利用意向について示した。
MNP累計件数は開始から17年で1億1000万件を突破
MNPとは、携帯番号を変えずに携帯電話会社・ブランドを変更できる制度で、2006年10月から利用開始となった。MNP利用件数は、2010年には累計1000万件に、2018年には累計5000万件に到達。2023年10月に累計1億件に達し、わずか8カ月後の2024年6月には1億1000万件を突破した。
特に、2021年度以降、MNP利用件数の拡大が顕著となり、その要因としてレポートでは、楽天モバイルの躍進、同一会社のメインブランド・サブブランド間の流動の活性化、大手3社によるオンラインプランの訴求などがあると分析している。
MM総研が実施したWebアンケートによると、MNPの認知度について、「知っている」と回答したのは56.0%、「知らない」と回答したのは44.0%となった。また、MNPを説明したうえで、これまでのMNP利用経験を質問したところ、1回以上経験したことがあるのは50.7%、「1回」が25.9%、「2回」が10.5%、6回以上は0.6%となった。
上記の結果から、加重平均による平均MNP利用回数を算出すると、利用経験者に限定した場合は1.76回、未経験を含めた場合は0.81回となる。
MNPの利用経験がある人に対して、最も当てはまる理由を質問したところ、最も多かったのは「毎月の利用料金がお得」で48.7%の割合となった。続いて「新しいスマートフォンをお得に購入」が8.2%、「家族や知人の勧め」が7.8%などとなった。
「お試し割」の利用意向は9.3%、「利用したくない」は過半数
2024年12月26日から解禁された「お試し割」について説明したうえで、利用意向を質問した結果、「利用して新しい番号を追加で契約したい」と「利用して別会社のサービスに変更(MNP)したい」と回答したのが合わせて9.3%となり、「お試し割」を利用した新規契約・MNPの意向を示した。「利用を検討したい」と答えたのは42.5%、で「利用したくない」は56.9%の結果となった。
「お試し割」を利用したくない理由としては、「現在のサービスに満足している」が最も多く30.3%、次いで「契約手続きをするのが面倒」が25.3%、「お試し割の仕組みがわからない」が10.6%などの理由となった。
MM総研は、今後も競争環境の激化によりMNP市場は活況が続く見通しだとしている。