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NTT島田社長、ドコモの銀行業検討に「次の決算までに結論」

 NTT(持株)の決算説明会で、銀行など金融事業に関しての受け止めや今後の展望をNTT島田社長が説明した。

NTT 島田明社長

 金融事業は重要との認識を示す島田社長は、銀行業について「いろいろ考えてはいる」としながら、ドコモが銀行業に参入するにあたり「いらない機能はいらない。必要なものが欲しい」と話す。今にあわせたビジネスモデルに沿う機能が重要で、それ以外のものを持つことは「重荷」になるとして、必要な機能をどう獲得するかを考えたいとした。

 NTTにとって「必要な機能」は何かを問われた島田社長は「ユーザー間とのトランザクションは、すでにマネックス証券やオリックス・クレジットがある。保険などもOEM供給を受けており、それらを円滑にお客様にとってマネージできるような機能が必要になる。それ以外の機能は欲しくない。シンプルなトランザクションができる機能が欲しい」と説明した。

 他社とともに実現するのか、自社だけで進めるのかは検討の最中で、島田社長は「最終的に新銀行を設立すること(の可能性)も含めて、できれば次の決算発表までには結論を出したい」とした。