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サムスン、「One UI 7」でセキュリティ強化、2GやリスクのあるWi-Fiへの再接続を防止する新機能も
2024年12月8日 06:00
サムスン電子は、「One UI 7」のβ版を発表し、セキュリティ関連の機能を先行公開した。「Knox Matrix」は、複数のセキュリティ層を組み合わせて、デバイスを監視、保護する。
「Knox Matrixダッシュボード」では、接続されたデバイスのエコシステム全体で強固なセキュリティが維持できるという。「One UI 7」では、Galaxyスマートフォンのほかに、テレビや家電製品などのSamsung製品の状態を、一目で確認できる。
接続されているすべてのデバイスが最新の状態で、リスクが検出されない場合にはデバイスは「グリーン(安全)」と表示される。デバイスが危険にさらされている場合は、ダッシュボードには脅威を軽減するための推奨事項が表示される。
データ保護を強化するための復元方法として、「One UI 7」では、Samsungクラウドに保存されたデータを新しいデバイスに復元する際に、以前のデバイスのロック解除方法(PIN、パターン、パスワード)を確認することで、復元したデータを新しいデバイスに転送できる。
サムスンは、Knox Matrixの認証情報共有の一環として、身元情報や認証情報をパスキーで管理・保護する仕組みを開発した。これにより、スマートフォンの指紋センサーを通じて、テレビ、冷蔵庫などに安全にサインインできる。
新たに「最大制限機能」が追加される。具体的には、2G(GSM)サービスへの接続を拒否するほか、セキュリティレベルが低い可能性がある、特定のWi-Fiネットワークへの自動再接続を防止することが可能。アップデートにより、Samusungメッセージとギャラリーの機能制限が強化され、写真から位置情報の削除、添付ファイルの自動ダウンロード防止、共有アルバムのブロックなどが可能となる。
このほか、公共スペースで充電する場合、他人が端末に物理的にアクセスしても、端末内部のデータへのアクセス制限が可能となる。また、副次的なダウンロード機能を持つ、悪意あるアプリからユーザーを保護するために、新しい保護インストールシステムが導入される。自動ブロッカーと連動して、未承認のソースからダウンロードしようとするとセキュリティリスクを警告すると共に、世界中のGalaxy端末で意図しない副次的なダウンロードを防止する。