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Google 検索に新機能「Google ナウキャスト」、5分ごとの降水量予測を表示

 グーグル(Google)は、「Google 検索」における新機能として「Google ナウキャスト」を発表した。ウェザーニューズとのパートナーシップにより、精度の高い5分ごとの降水量予測を検索結果に表示する。7月から順次提供される。

Google 検索 プロダクトマネージャーのマヤ・エクロン(Maya Ekron)氏
Google Research シニア プログラムマネージャーのアイセロ・モンタキュート(Isalo Montacute)氏
ウェザーニューズ 代表取締役社長の石橋知博氏

 Google ナウキャストは米国や欧州においてすでに提供が始まっていた機能で、今回は日本向けに提供される。米国では2分ごと、欧州では15分ごとの予測が提供されている。

 日本のユーザーは、6時間先まで、5分ごとの降水量予測のグラフを、Google 検索の検索結果から確認できる。12時間先までの予測は文字情報で表示される。雨のほか、雪の予測にも対応している。

 天気予報は、Google 検索で最も頻繁に検索されているトピックのひとつという。現時点で主流とされている、物理学などに基づく気象予測の手法はスーパーコンピュータを駆使するもので、膨大な計算量ゆえに時間が必要とされる。

 そこでGoogle Researchでは、気象予測モデル「MetNet」を2020年に発表。過去の観測データにおける気象パターンの推移をAIモデルで学習することで、シミュレーションに頼らずに、未来の気象パターンを速く正確に予測できるようになった。

 2023年11月には、MetNetやその後継である「MetNet-2」をベースに、精度などが進化した「MetNet-3」が発表された。MetNet-3による降水量予測が、Google ナウキャストで用いられる。