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Apple「WWDC24」本誌記事まとめ――今秋登場のiOS 18/iPadOS 18やAI/生成AI機能「Apple Intelligence」が発表

 アップル(Apple)は日本時間11日に、開発者向けイベント「WWDC24」を開催した。11日未明に配信された基調講演では、今秋配信されるiOS 18/iPadOS 18/WatchOS 11など最新プラットフォームの情報や搭載される新機能などが紹介されたほか、ARグラス「Apple Vision Pro」の日本を含む発売情報、visionOS 2が紹介された。

 また、同社のAI/生成AI基盤となる「Apple Intelligence」が発表された。Apple Intelligenceの新機能などは、まずは米国から展開される。

AI/生成AI基盤の「Apple Intelligence」

 「Apple Intelligence」は、同社のプラットフォームに統合されるAI/生成AI基盤で、OSやアプリ上でAIを活用した機能が利用できる。複数のアプリを横断した回答や成果物を出力できる。

 AI処理は、原則オンデバイスで運用され、より大きな処理が必要な場合は、Appleシリコンを採用しプライバシー保護が強化されたサーバーで処理される。

RCS対応「iOS 18」

 iPhone向けの最新プラットフォーム「iOS 18」では、RCS(Rich Communication Services)規格をサポートする。

 また、ホーム画面やコントロールセンターのカスタマイズ機能強化や、先述のAI/生成AI基盤「Apple Intelligence」など搭載される。

“電卓”機能が充実の「iPadOS 18」

 「iPadOS 18」では、新たに「計算機」アプリが登場。iPhoneと同様のキータッチ操作のほか、Apple Pencilによる手書きの計算メモの内容を計算し出力することもできる。

 また、手書き文字を清書してくれるスマートスクリプト機能や、遠隔でほかのiPadの画面を直接描写できたり遠隔操作できたりする機能が搭載される。

アクティビティ機能が進化した「watchOS 11」

 Apple Watch向けプラットフォーム「watchOS 11」では、アクティビティ機能が強化され、ワークアウトの強度を評価する機能や、ヘルスケア機能や周期記録機能などが拡充される。

 また、スマートスタック機能で翻訳機能が利用できたり、アクティビティの状況をほかのユーザーに通知を出したりできる。

「Apple Vision Pro」が日本でも発売

 ARグラス「Apple Vision Pro」が、日本を含む8カ国で6月28日以降発売される。

 また、Vision Pro向けプラットフォーム「visionOS 2」が発表された。写真アプリで3D画像の取り扱いができるほか、拡張ディスプレイ機能ではより大きな表示に対応する。

AirPodsやMacOSとiPhoneの連携機能など

 AirPodsでは、首振りジェスチャーで手を離せないときでも通知にリアクションできたり、通話時に自分の声を環境音と分離して相手に伝える機能などをサポート。

 MacOSでは、iPhoneの連携機能が強化され、iPhone上のアプリをMacで利用できたり、iPhoneの通知を確認しそのままMac内でiPhoneアプリを立ち上げて利用したりできる。