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アップル、Apple Vision Pro向けOSのアップデート「visionOS 2」を発表

 アップルは、2024年6月11日(日本時間)より開催された「WWDC 2024」で、Apple Vision Proに搭載されるソフトウェアのアップデート版「visionOS 2」を発表。Apple Vision Proの登場以降、初のアップデートとなる。

 「visionOS 2」では、写真アプリに保存済みの写真にて、ボタンをタップするだけで、2D画像を奥行きのある3D画像に変換できるようになる。

 パノラマ写真や動画も含め、3Dデータを簡単に共有できるので、Share Pay機能を使い、通話相手の顔と並べながらチェックすることもできる。

 ジェスチャー操作の新機能としては、手のひらを上向きにひっくり返し、指でタップする動作で、アプリ一覧を表示したり、逆に下向きに返して時刻やバッテリー残量の表示が可能。そのままタップすれば、コントロールセンターも表示できる。

 MacBookの拡張ディスプレイとしての機能も進化しており、よりワイドな表示ができるように。4Kディスプレイを2枚横並びに置いたような表示が可能になる。

 飛行機での移動中に、プライベートな空間を楽しめるApple Vision Proだが、新たにトラベルモードに電車のサポートも追加される。

 デベロッパー向けにAPI機能の強化も図られており、TabletopKitを使って、製造ワークステーションや、ボードゲーム、カードゲームといった平らな面に固定するアプリをスムーズに作成できるようになるなど、開発者が空間アプリをより簡単に作成できるようになる。

 iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxでは、Spatial videoの撮影が可能となっており、Apple Vision Pro用の空間コンテンツを作成できるようになる。

 また、キャノンのデジタルカメラ「EOS R7」でも、同様にSpatial videoの撮影ができる。撮影した動画は、MacのFinal Cut Proで編集し、Vimeoアプリで共有可能。本機能は、今秋より提供予定。

 昨年リリースされたApple Vision Pro向けのImmersive Videoでは、Blackmagicdesignと提携。今年後半以降に、Blackmagicカメラ、DaVinci Resolve Studio、Compressorが利用できる。

 なお、これまでアメリカでのみだったApple Vision Proの販売国に、8か国が追加されることも発表。日本では、6月28日の発売を予定している。