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アップル、「iPadOS 18」「watchOS 11」「visionOS 2」「tvOS 18」提供開始

 アップル(Apple)は、iPad向けに「iPadOS 18」、Apple Watch向けに「watchOS 11」、Apple Vision Pro向けに「visionOS 2」、Apple TV 4KおよびApple TV HD向けに「tvOS 18」の提供を開始した。

iPadOS 18

 iPadOS 18は、iPad Pro(M4)、12.9インチiPad Pro(第3世代以降)、11インチiPad Pro(第1世代以降)、iPad Air(M2)、iPad Air(第3世代以降)、iPad(第7世代以降)、iPad mini(第5世代以降)向けに提供される。

 iPadOS 18では、計算メモを備えた計算機が登場する。計算メモでは、ユーザーが数式をタイプ入力または手書きで記述すると、数式の答えが自分の手書きのように表示される。変数を作成して使用したり、方程式を追加してグラフに挿入したりすることもできる。

 メモでは新しいスマートスクリプトの手書きツールが利用可能になる。ホーム画面のカスタマイズでは、アプリのアイコンやウィジェットを、空いているどのスペースにも置くことができる。そのほか、写真アプリやメッセージでも機能のアップデートが実施される。

 来月からは、Apple Intelligenceが、M1以降を搭載したiPad上のiPadOS 18に導入される。Apple Intelligenceの初期機能は、iPadOS 18.1の一部としてベータ版が提供される。

 Apple Intelligenceはまず米国英語で提供され、12月には豪州、カナダ、ニュージーランド、南アフリカ、英国で英語のローカライズに対応する。来年には、日本語、中国語、フランス語、スペイン語などの追加も予定されている。

watchOS 11

 watchOS 11はApple Watch Series 6以降を対象に提供され、iOS 18がインストールされたiPhone XS以降が必要となる。

 Apple Watch Series 9、Apple Watch Series 10、Apple Watch Ultra 2では、睡眠時無呼吸の兆候を特定する機能が提供される。正常な呼吸パターンの中断について、睡眠時の手首のわずかな動きを加速度センサーでモニタリングし、「呼吸の乱れ」という新しいApple Watchの指標で記録するしくみ。へルスケアアプリで夜間の呼吸の乱れを確認できる。

 新しいバイタルアプリでは、2つ以上の健康指標が通常の範囲から外れている場合、通知とともに詳しい説明メッセージが届く。

 また、アクティビティリングのカスタマイズ性がアップし、目標を曜日ごとに設定できる。翻訳アプリはApple Watchで利用できるようになった。3つの新しい文字盤も用意されている。

visionOS 2

 Apple Vision Pro向けのvisionOS 2では、写真アプリのライブラリにある2D画像を、自然な深度と立体感を持つ空間写真に変換できる。

 また、写真アプリでSharePlayを使えば、最新のiPhone 16やiPhone 16 Proで撮影した美しい空間写真やビデオなど、ユーザーのライブラリのコンテンツを友人や家族と共有できる。

 ホームビューなどへのアクセスがさらに便利になる新たなジェスチャーが導入される。また、Apple Vision Proの操作にマウスを使えるようになる。

tvOS 18

 Apple TV 4KおよびApple TV HD向けのtvOS 18では、Apple TV+のすべての実写作品の映画や番組に関連する情報を、リアルタイムで表示する機能「インサイト」が登場する。

 「対話を強調」は、機械学習とコンピュテーショナルオーディオを活用して、話し声を一段とクリアに聞こえるようにする。

 年内に、tvOS 18では、プロジェクターでの映画や番組の再生を想定した21:9に対応し、スヌーピーなどの新しいスクリーンセーバーが登場するという。