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この秋「AirPods」が進化、「首振りジェスチャーでSiriと対話」やゲームでの空間オーディオなど

 アップルは、今秋、「AirPods」の最新ソフトウェアで、新たな操作方法を導入する。また通話品質の向上、ゲームプレイ時の空間オーディオなども発表された。

 新たに取り入れられる操作方法は、Siriへの応答や、電話着信時の操作など。Siriに対する操作、声を分離、さらに優れた音声品質は、AirPods Pro(第2世代)で利用できる。

Siriの操作

 「AirPods Pro」を身につけて「Siri」を利用する際、電車内や人混みなど、大きな声で話しかけづらい場合は、「はい」とうなずくか、「いいえ」と軽く首を振るだけで「Siri」と対話できるようになる。これは「Siriに対する操作」という機能のひとつ。

 「Siriに対する操作」は、H2チップの機械学習によって、ユーザーが電話に応じたり、あるいは拒否したりする場合、はたまたメッセージのやり取りをしたり、通知を管理したりするといった操作を、声を出さずにできるようにする。

通話音質を向上

 また、「AirPods Pro」では、「声を分離(ボイス・アイソレーション)」という機能が搭載される。

 これにより、通話する際、風が強い場面や騒がしい場所でも周囲の雑音を取り除き、相手に自分の声を聞こえやすくする。これはAirPods ProのH2チップと、Mac/iPhone/iPadの機械学習処理で実現する。

ゲーム向けの機能強化

 また、パーソナライズド・スペーシャル・オーディオがゲームにも拡張される。ゲームサウンドのレイテンシー(遅延)が大幅に低減され、ユーザーにあわせた空間オーディオで楽しめる。

 ゲーム開発者向けには新たなAPIが用意される。たとえば、Tencent GamesとEAによる「Need for Speed Mobile」がパーソナライズド・スペーシャル・オーディオを搭載する最初のゲームタイトルのひとつとなるという。

 ゲームにおける空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキング対応の製品はAirPods(第3世代)、AirPods Pro、AirPods Max。

 このほか、AirPods Proでは、ほかの人とオンラインゲームをプレイする際、チームメイトやほかのプレイヤーとの会話で、16bit/48kHzのオーディオという音声品質も利用できるようになる。