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AppleがVision Pro向けに予告したアプリやコンテンツは?

 米アップル(Apple)のゴーグル型デバイス「Apple Vision Pro」が、米国で2月2日に発売される。価格は3499ドル(約50万円)。

 Vision Proは、現実世界とデジタルを融合させ、さまざまなアプリを利用できるようにするデバイス。アップルでは発売に先立ち、Vision Proで利用できるアプリやコンテンツを予告している。

革新的なアプリ操作

 Vision Proは、3次元ユーザーインターフェイスに加え、ユーザーの目や手の動き、音声による入力システムへ対応する。

 ユーザーは、アプリを見たり指でタップしたりすることで操作できる。手首の動きによるスクロールや仮想キーボード、音声アシスタント「Siri」もサポートする。

 対応アプリの種類としては「Fantastical」「Freeform」「JigSpace」「Microsoft 365」「Slack」などが挙げられる。

 Magic KeyboardやMagic Trackpadをサポート。また、Macの機能をVision Proに持ち込める機能として「Mac Virtual Display」が用意され、ポータブルな4Kディスプレイ環境を生み出せるという。

物理的なスペースを超える体験

 「環境」機能では、物理的なスペースを超えた没入感のある体験が実現する。

 たとえばハワイのハレアカラ国立公園、ロサンゼルスのジョシュア・ツリー国立公園、カリフォルニアのヨセミテ国立公園などの風景のほか、月の表面もコンテンツとして用意される。

 Vision Proのデジタルクラウン(Digital Crown)によって、没入感をコントロールできる。

映像サービスやゲーム

 片目ごとに4Kテレビよりも高精細な超高解像度ディスプレイを備えるVision Proで、Apple TV+やDisney+などの映像サービスを楽しめる。

 HDRコンテンツをサポートし、幅は100フィート(約30m)。Apple TVアプリ内で150以上の3Dタイトルが用意される。

 「Apple Immersive Video」では、「空間オーディオ」で収録された180度の3次元8K録画による、新たな体験が楽しめる。恐竜との遭遇体験といったコンテンツも用意される。

 ゲームでは、Apple Arcadeの250以上のタイトルを含む、App Storeのゲームにアクセスできる。

 「NBA 2K24 Arcade Edition」「ソニックドリームチーム」のほか、新しい空間ゲームとして「Game Room」「WHAT THE GOLF?」「Super Fruit Ninja」が紹介されている。

思い出を追体験する

 iPhone 15 ProやiPhone 15 Pro Maxで撮影した「空間ビデオ」を、Vision Proで再生できる。

 すべての写真やビデオが、ディテールに優れた等身大のスケールで表示される。ユーザーの周囲のパノラマも含まれ、まるで撮影した場所にいるかのように感じられるという。

空間的になるFaceTime

 Vision ProのFaceTimeはユーザーの周囲の空間を利用し、通話中のすべての人を等身大で見えるようにする。空間オーディオも活用され、それぞれの声が異なるタイルの位置から聞こえるしくみ。

 FaceTimeの利用中にVision Proを着用しているユーザーは「ペルソナ」として表示され、MacやiPad、iPhoneから参加しているほかのユーザーはタイルに表示される。

 ほかのユーザーは、ペルソナとして表示されるユーザーの表情や手の動きを、リアルタイムで確認できる。ペルソナは、「Zoom」「Cisco Webex」「Microsoft Teams」といったビデオ会議でも動作する。