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KDDIグループとELYZAが生成AI開発で提携、国内でのAI利用活性化図る

 KDDIとKDDI Digital Divergence Holdings、生成AI開発を手掛けるスタートアップ企業ELYZA(イライザ)が資本業務業務提携を結んだ。今後、3社で大規模言語モデル(LLM)の普及に向けて開発を進める。

KDDI 髙橋誠社長

 ELYZAは、日本語のLLM開発を手掛けるスタートアップ企業で、2018年に設立された。独自開発したLLM群を「ELYZA LLM for JP」として今春以降に提供するとしている。今後、KDDIとともに個別のクライアントに向けてカスタマイズされるLLMを開発する。グローバルの汎用LLMではカバーしきれない課題を解決するとしており、小型モデルの開発も可能で消費電力やコスト課題を解消。機密データの取り扱いもしやすくなるとする。

 これにより、国内でのAI活用の活性化を狙う。オープンモデル活用型の日本語汎用LLM開発を、KDDIグループの計算基盤とELYZAの研究開発力を組み合わせて進める。ELYZAは4月1日を目処にKDDIの連結子会社になる予定。今後、KDDIグループの支援のもとでスイングバイIPOを目指すという。