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KDDI「αU」とGoogle「Gemini Pro」が連携、メタバースを生成AIで強化へ

 KDDIは2月26日に、メタバース・Web3サービス「αU(アルファユー)」とグーグル(Google)の生成AIモデル「Gemini Pro」などを連携させる取組みを開始する。

 取組みの内容については、スペイン・バルセロナにおける「MWC Barcelona 2024」の会期中(2月26日~29日)、KDDIのブースで展示される。商用化は2024年度以降を予定している。

 服の画像1枚から体形に沿った試着イメージを生成し、自分が着たイメージを店舗以外の場所で確認できるショッピング体験や、音楽ライブ映像の空間演出をリアルタイムに生成するエンタメ体験など、生成AIによってαUの強化を図る。

 KDDIでは、クリエイティブ支援によってクリエイターエコノミーを推進していくとしている。

生成AIの活用事例
ショッピング(試着イメージの生成や接客対応)
  • バーチャル空間に店舗を空間再現するショッピングサービス「αU place」と連携
  • 服の画像1枚のみから、さまざまな体形に沿った試着イメージを生成。店舗に訪れずとも、自分が着たイメージを確認できる
  • AIチャットサービスで季節やシーンにあわせた商品を提案してもらえる
音楽ライブ配信(ライブ会場の生成)
  • 360度自由視点で楽しめる音楽ライブ配信サービス「αU live」と連携
  • 利用者が入力した内容にあわせて、ライブ会場の空間が森/海/都市などにリアルタイムに変わる
  • ライブ演出家は、デジタル空間ならではの演出を短時間で作り上げることが可能
  • 一人ひとりにカスタマイズされたエンタメ体験を楽しめる
メタバース(クリエイティブ制作)
  • クラウドレンダリングにより、Webブラウザからかんたんに利用できる写実的な渋谷のメタバースと連携
  • 素材データを元に、デジタルの街中にある数多くの街頭ビジョンやポスターを自動生成
  • サイズや縦横比に合わせて統一感のあるクリエイティブを自動生成できることで、簡単に街中をジャックすることができ、利用者は臨場感あふれる世界観の空間を体験することができる
生成AIマスコット(会話エンジン)
  • 2023年10月にプロトタイプ(発売未定)として発表した生成AIマスコット「Ubicot」と連携
  • スマートスピーカーとは異なり、生成AIにより感情を表現しながら会話することが可能