楽天シンフォニー、4G/5G NSA方式で「O-RAN End-to-End Badge認証」を取得

　楽天シンフォニーは、自社の無線アクセス装置で構成するOpen RANについて、Japan OTICより「O-RAN End-to-End Badge認証」を取得した。

　楽天シンフォニーによると、4G/5G NSA方式のマルチベンダー構成において、同認証を取得するのは世界初という。

　携帯電話向けの無線ネットワーク「RAN（Radio Access Network）」は、RU（無線ユニット）、DU（分散ユニット）、CU（集約ユニット）などの装置から構成される。Open RANでは、これらの装置を特定ベンダーに縛られないマルチベンダー構成にすることで、柔軟な設備調達やコスト削減が可能になる。

　同認証は、O-RAN仕様に基づく相互接続性の試験・認証を行うJapan OTICが検証したうえで発行された。

　検証により、4G/5G NSAのマルチベンダー構成において、Open RANを構成する楽天シンフォニーのDU・CUが、RUを組み合わせたRANのエンドツーエンドで、O-RAN仕様に準拠した基本性能およびセキュリティを確保しながら、相互接続することが確認された。

　楽天シンフォニーは、同認証を取得したことで、4G/5G NSAでもO-RAN仕様に準拠した各装置を迅速かつコスト効率よく通信事業者に展開できる。グローバル市場における通信事業者のOpen RANネットワーク導入拡大を促進するほか、「Symworld」のOpen RANプロダクトの強化も進めていく。