iPhone 15 Proシリーズ向けの新機能、「空間ビデオ」撮影が登場

　米アップル（Apple）は、「iPhone 15 Pro」「iPhone 15 Pro Max」向けに、「空間ビデオ」の撮影機能の提供を開始した。iOS 17.2から利用できる。

　撮影した空間ビデオは、2024年初旬以降に発売される予定のデバイス「Vision Pro」を使うと、臨場感あるかたちで再生できる。

　「設定」で空間ビデオ撮影を有効にすると、3次元での撮影が可能になる。空間ビデオは、標準ダイナミックレンジで解像度1080p、毎秒30フレームで撮影される。コンピュテーショナルビデオ撮影技術とHEVC圧縮により、1分間の空間ビデオの容量は約130MBに抑えられる。

　撮影時は、カメラアプリをビデオモードで開き、iPhoneを横向きにする。その後、空間ビデオアイコン→録画ボタンの順でタップすると、メインカメラと超広角カメラを用いた撮影が始まる。超広角カメラの視野がメインカメラの視野と一致するようにスケール変更され、単一のビデオファイルとして保存される。

　iPhoneなどのデバイスでは、空間ビデオは通常の2Dビデオと同じように表示され、写真アプリ内「空間」のアルバムに含まれる。また、iCloudを通してデバイス間で同期される。Vision Proを使うことにより、臨場感のあるかたちで再生できるという。