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日本は「Pixel 8」シリーズがトップクラスに安い国、「Pixel Fold/7a」は最安――MM総研調査

 MM総研は、「世界のPixel販売価格調査(2023年10月)」の結果を発表した。米グーグル(Google)のスマートフォン「Pixel」シリーズの販売価格について、日本、台湾、米国、豪州、西欧諸国など世界20の国・地域を対象に調査したもの。

 対象のモデルは、10月に発売された「Pixel 8」シリーズから「Pixel 8」(128GB)、「Pixel 8 Pro」(256GB)。また、2023年7月発売のフォルダブル端末「Pixel Fold」(256GB)、2023年5月発売の「Pixel 7a」(128GB)を加えた計4モデルで調査された。Google ストアでの直販価格に、各国通貨と円の為替レートを用いた円換算ベースの金額で比較されている。

Pixel 8 Pro

Pixel 8は日本が2番目の安さ

 日本におけるPixel 8の販売価格は11万2900円で、調査のなかでは2番目に安かった。最安は豪州(10万9000円)、3番目は台湾(11万3182円)、4番目は米国(11万3588円)、5番目はカナダ(11万6562円)となっている。

 日本におけるPixel 8 Proの販売価格は16万9900円で、調査のなかでは3番目に安かった。

 Pixel 8の最高値はスウェーデン(12万9595円)、Pixel 8 Proの最高値は英国(19万2545円)。

Pixel Fold/7aは日本が最安

 Pixel FoldとPixel 7aの販売価格は、2023年5月と10月時点での価格で比較されている。いずれも日本が最安だが、為替変動によって他国との価格差が大きくなった。

 Pixel Foldは日本、米国、英国、ドイツの4カ国のみで販売され、日本での価格は25万3000円で最安。いずれの時点でも最高値は英国で、2023年5月は29万6411円、10月は31万8000円となっている。

 日本におけるPixel 7aの価格は6万2700円で最安。いずれの時点でも最高値はデンマークで、2023年5月は7万8412円、10月は8万3313円となっている。

日本の“Pixel指数”は2.5%

 MM総研は、Pixel 8の価格/年間の平均賃金を計算式とした“Pixel指数”も算出。値が小さいほどPixelを購入しやすいと言える。

 日本のPixel指数は2.5%で、20カ国のうち指数の小さい順で18番目、大きい順では3番目。最も小さいのはスイスで0.77%、最も大きいのはポルトガルで4.02%となっている。

Pixelのシェアは拡大傾向に

 MM総研では、「国内スマートフォンの出荷台数調査(2023年度上期)」でPixelのシェアが12.4%と急激に拡大した一方、ほかのAndroid端末メーカーのシェアを奪う結果にもなっていると分析。iPhoneが人気な日本において、Androidの市場全体を盛り上げつつ、いかにiPhoneユーザーを獲得するかが課題になるとしている。