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ドコモ井伊社長、楽天モバイルのプラチナバンド展開計画に「現実を踏まえた計画」

 NTTドコモの井伊基之代表取締役社長は、7日、2023年度第2四半期の決算説明会で、楽天モバイルのプラチナバンド(700MHz帯の周波数)獲得による展開計画についてコメントを求められ「現実を踏まえた計画だろう」と語った。

 記者からの質問は、前週の11月2日、KDDIの髙橋誠代表取締役社長が語った「(楽天モバイルの計画は)すごく遅いと思う」というコメントを踏まえたもの。

 楽天モバイルの計画では、2025年度(2026年3月)開始となっている。ちなみに楽天モバイルの鈴木和洋代表取締役 共同CEOは、免許交付後の囲み取材では計画は保守的にまとめたもので、「できれば来年(2024年)中にサービスを開始できれば」としていた。

 こうした動きを踏まえた問いかけに井伊氏は「特にコメントはない。そのスピード感でやりたいというなら、それが望み通りと思います」としつつ「(保守的な計画になった)その背景には、アンテナを立てていかねばならず、これが結構大きい」と解説。

 LTE(4G)用のアンテナを展開するには、それなりの場所が必要で、(地権者との)折衝も必要などと解説した井伊氏は「たしか1万局程度、申請されていたと思う。そこを現実的に考えられて、示された計画なんじゃないか。ただし、前倒して、早めることもできる。そういうこともお考えでしょう。遅いか早いかはよくわかりません」とした。