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NTT島田社長「USBメモリー禁止」発言、その詳細は

 NTT西日本の子会社であるNTTマーケティングアクトProCXで発生した個人情報流出で、NTTの島田明代表取締役社長は、その対策としてUSBメモリーの業務使用を一切禁じる方針を示した。7日のNTT決算会見で発言した。

NTT 島田社長

 同事件は、NTTマーケティングアクトProCXの従業員が、顧客情報を不正に持ち出し外部へ流出させたことが判明したもの。7日のNTT決算会見で事件への受け止めを問われた島田社長は「西日本の子会社の情報流出については誠に申し訳なく思っている」と謝罪した。

 NTTグループ内では、記録媒体の持ち込み禁止や操作を検知するソフトウェアの導入などルール化はされていたと説明。そのうえで「実際にガバナンスがきちんと効いていなかったことは非常に反省している。緊急対応としてグループ全社にルールが的確に実施されているかを確認し、課題があれば適切に早急に見直す」と説明。

 さらに「その恒久な対策についても検討を進めており、たとえばUSBメモリーのようなものは業務のなかで基本的には原則使わないとしていたが、『原則』もなく一切使わないような形にする」と表明し、例外的に使わざるを得ない場合は許可制にするとも語った。

 また、操作検知の仕組み導入についても守られていない部分があったとして、これも徹底するほか抜き打ちでの監査も実施する可能性を示唆した。