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KDDIからメタバースECサービス「αU place」、リアル店舗の来訪体験とネットショッピングを両立

 KDDIは24日、メタバースサービス「αU」でeコマース(EC)サービス「αU place」の提供を開始した。au styleをはじめさまざまな店舗をバーチャル空間で自由に楽しめる。

 「αU place」では、訪れたユーザーがバーチャル空間に再現された店内を自由に行き来し、実際の店舗体験ができる。商品棚などには、商品の詳細を確認できるリンクが設けられており、そのまま各社のECサイトで購入できる。

 また、一部店舗では11月以降ショップ店員とビデオ通話することができ、リアル店舗のスタッフから直接接客を受けることができる。

 たとえば、auショップのオンライン店舗「au Style SHIBUYA MODI」では、auの最新機種などが展示された店舗空間が再現されているほか、auやUQ mobileの契約手続きも行える。オンラインでの手続きに不安があるユーザーは、店員とビデオ通話することで、機種変更や料金プラン変更などもオンライン上で行えるようになるとしている。

au Style店内が再現されている
店頭スタッフとビデオ通話で相談も可能

 バーチャル上の店内は、実際にショップ店員がスマートフォンで撮影/スキャンしたものが使用されているものもあり、実店舗の間取りやディスプレイが忠実に再現されているため、遠方や海外のユーザーにもショッピング体験を提供できる。

 24日時点でのバーチャル店舗は、先述のau Styleのほか、「無印良品 銀座」、「Lui's/EX/store」、「ポケユニ ハラジュク」、「2G POPUP STUDIO」、「ヒョウベイ」の6店舗がラインアップされている。

 KDDI 事業創造本部 副本部長 中馬 和彦氏は、今回の「αU place」の取り組みについて「リアルとECとの間の子としてのポジションを作りたい」とコメント。

KDDI 事業創造本部 副本部長 中馬 和彦氏

 売上や店舗数など具体的な目標は非開示としながらも、「銀座や新宿など一般的な繁華街、モールの街並みのような賑わい(が体験できるまで)にはしてきたい」とした。新たな出店企業も24日から募集を開始したとしており、今後の規模拡大が期待される。