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「Googleドキュメント」で言語AI「NotebookLM」の一部を体験可能に、まずは米国から

 グーグル(Google)は、「Googleドキュメント」で言語AI「NotebookLM」の一部機能が体験できるようになると発表した。記事執筆時点で米国ユーザーが順番待ちリストに登録することで、順次体験できるようになる。

 「NotebookLM」は、既存のメモとAIを活用することで、新しいアイデアを生み出すことにつなげる新しいメモ帳機能で、今年のGoogle I/Oで発表された「Project Tailwind」を発展させたもの。

 「NotebookLM」では、既存のドキュメントを情報源として、ユーザーに関連する情報に精通したAIにカスタマイズされ、質問や指示できる。

 ドキュメントで「NotebookLM」機能を有効にすると、ドキュメントの内容から重要なトピックが含まれた概要を自動で生成する。その後、ユーザーはそのドキュメントに関する質問や指示ができるようになる。

「NotebookLM」イメージ

 たとえば、学生が論文をアップロードし「○○に関する用語集を作成」といった指示ができたり、研究ノートをアップロードして「××に関する内容を要約して」と質問できたりする。

 これらを発展させると、新しいアイデアを思いつくことをサポートできる場合があるとしている。たとえば、映像クリエイターが「新しいビデオのアイデア」ドキュメントから「このトピックに関する短いビデオの台本を生成して」と依頼することができる。

 また、情報源が複数ある場合、それぞれの回答に引用文を添え、最も関連性が高いと思われるものをそのまま引用し表示することで、誤った回答のリスクを軽減し、事実確認を容易にできるとしている。

 なお、「NotebookLM」では、AIモデルはアップロードした情報源となる素材のみアクセスできるように設計されており、ファイルやAIとの対話情報はほかのユーザーに表示されないようになっている。加えて、収集されたデータは新しいAIモデルのトレーニングに使用されることはない。