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グーグル、生成型AIによるコンテンツを検索結果に表示、まずは米国から

 Google(グーグル)は、開発者向けイベント「Google I/O」で、Google検索結果に、Webサイトを対象とした検索に加えて、生成型AIを利用した検索結果を表示する新たな検索サービスを披露した。

検索結果に生成型AIによるコンテンツを表示

 デモでは、「アーチーズ国立公園かブライスキャニオン国立公園、3歳未満の子どもと犬と一緒に過ごすオススメは?」という検索ワードに対して、生成型AIを活用した答えを検索結果に含めて表示した。

 さらに、検討すべき情報のスナップショットが表示される。その内容は、どちらの国立公園も家族向けではあるが、未舗装の道には犬を連れて立ち入りできないこと、ビジターセンターの展示物の内容などが含まれる。

 スナップショットには、「ブライスキャニオン国立公園の滞在時間は?」など、関連する質問が表示され、質問をタップすると、その答えが得られる。

 生成型AIによる回答は、オンラインで買い物をする際にも便利に使えるという。生成型AIによる結果を含む検索では、「5マイルの通勤に適した自転車は?」という検索ワードに対して、通勤用の自転車を選ぶ際に検討すべき項目として、デザインや電動アシストの有無、サスペンションなどを紹介する。

 また、グーグルのショッピングデータベース「Shopping Graph(ショッピンググラフ)」を活用し、条件に合う商品について、レビューや価格、商品画像などが表示される。

Webサイトへの送客や広告掲載を継続

 既存のWebサイトや広告への影響について、グーグルでは、検索結果に生成型AIによるコンテンツが表示されるようになった後も、Webサイトへのトラフィックを送り続けることを約束するほか、検索広告についても専用の広告枠に表示する方針という。また、広告は透明性を確保し、オーガニックな検索結果と区別できるように表示される。

まずは米国でスタート

 Googleは、生成型AIを含む新たな検索サービスを「Search Generative Experience」と呼ぶ実験サービスで提供する。まずは、米国内でデスクトップ向けのChromeと、Android/iOS向けのGoogleアプリでスタートし、フィードバックを取り入れながら改善していくという。

 「Serch Labs」への新規登録を今日から受付し、数週間以内にアクセスできる。詳細は、Googleアプリまたはデスクトップ向けのChromeのLabsアイコンをタップすると確認できる。