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ソフトバンク、HAPS向けに次世代リチウム金属電池セルの電池パックを開発 成層圏で動作実証成功

 ソフトバンクは、重量エネルギー密度439Wh/kgの次世代リチウム金属電池セルを使用した成層圏通信プラットフォーム(HAPS)向けの電池パックを開発した。さらに、ソフトバンクとHAPSモバイルは、成層圏での電池パックの充放電サイクル試験を、1月30日~2月2日に米国で実施した。HAPS向けの電池パックは、エナックスの協力で開発されたもの。

 ソフトバンクは、Enpower Japanと共同開発した重量エネルギー密度439Wh/kgの次世代リチウム金属電池セルと、気圧の低い成層圏でもガスの発生しにくい電解液の開発をした。また、エナックスと高速機構やヒーター、断熱材などの電池パックの部材を開発し、電池パックの軽量化に成功したという。

 さらに、HAPS向けの電池パックの充放電サイクル試験を実施。マイナス約60度前後の成層圏でも地上の試験と同レベルの正常な動作実証に成功した。

 ソフトバンクは今後、実際のHAPSの動力源として、大型電池パックの開発を目指し、さらに産業用ドローンなどへの搭載も検討していくという。