ニュース

グーグルの対話型AI「Bard」が公開、米国と英国で

 Google(グーグル)は、対話型AI「Bard」を米国と英国で一般公開した。同社ブログ「The Keyword」では、「Bard」の特徴の紹介やフィードバックの募集を行っている。 日本での公開については言及されていないものの、より多くの国と言語に順次拡大していく予定。

 「Bard」は、グーグルの大規模言語モデル「LaMDA」を搭載した対話型AI。「Bard」は、プロンプトが与えられると、次に来る単語を選んで応答を生成する。毎回、確率の高い無難な単語を選ぶのではなく、柔軟にクリエイティブな回答をするという。「Bard」の公開を伝えるThe Keywordの記事執筆にも「Bard」が使用されたが同記事によれば、物事を正しく理解することは難しく、執筆者を笑わせたとしている。

 グーグルは、「Bard」の欠点として、偏見や固定観念を反映したインターネットの情報を学習しているため、その偏見などが出力に現れることがあるとしている。また、誤解を招く情報や誤った情報を提供することもあるという。

 グーグルでは「Bard」を検索の補完的な体験と位置づける。「Bard」の利用中には情報のソースや検索の候補が表示され、クリックすると新しいタブで開くことができるため、情報の真偽を確かめることもできる。