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グーグル、次世代の大規模言語モデル「PaLM 2」

 グーグル(Google)は、次世代の大規模言語モデルとして「PaLM 2」を発表した。同社の対話型AI「Bard」も、当初搭載されていた「LaMDA」から「PaLM 2」に移行したとされている。

 グーグルでは、翻訳などの推論タスクにおいて「PaLM 2」は、「PaLM」を含むこれまでの大規模言語モデルよりも優れているとアピール。“計算最適化スケーリング(compute-optimal scaling)”などの活用により、先代の「PaLM」を上回る性能を実現したという。

 たとえば「PaLM 2」は複雑なタスクをシンプルな“サブタスク”に分解することができるほか、なぞなぞやイディオムなど、ニュアンスがあいまいな意味の文章や比喩を理解できるとされる。この理由としては、「PaLM 2」が、100以上の言語にまたがる多言語テキストをより多く学習していることが挙げられる。

 Gmailや「Google ドキュメント」、「Google スプレッドシート」などの「Google Workspace」で利用できる機能にも「PaLM 2」が活用されており、利用者の作業効率向上に寄与する。