ニュース

IIJ、IoTデバイスをインターネット経由でセキュアに接続できる「VPNアクセス」を提供

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、IoTシステムに必要な機能をワンストップで提供する「IIJ IoTサービス」において、コネクティビティ機能を拡充し、IoTデバイスとIoTプラットフォームをVPN接続できる「VPNアクセス」の提供を開始した。初期費用は0円、月額費用は200円/デバイス(1デバイスは無償で利用可能)となっている。

 VPNアクセスは、IoTデバイスとIoTプラットフォームをインターネットVPNでセキュアに接続する機能。

 管理者は、専用のコントロールパネルを通じてVPNアクセスの接続プロファイルを作成できる。認証情報にもとづいて、IoTデバイスはリモートアクセスVPNでIoTプラットフォームに接続し、各種機能を利用できる。接続プロファイルはデバイスごとに作成・削除でき、IoTデバイスごとにコネクティビティを管理できる。

 IIJが提供するネットワークサービスだけでなく、回線の種別を問わず、IIJ IoTサービス プラットフォームの各種機能を利用できる。

 リモートアクセスVPNは、VPNソフトウェア「WireGuard」とWindowsPCに標準搭載されている「L2TP/IPsec」に対応しており、安全な暗号化通信が可能。

背景

 IoTの取り組みでは、センシングしたデータをクラウド上のIoTプラットフォームに集約するだけでなく、IoTプラットフォームからIoTデバイスの監視や制御を行う。

 この際、インターネット経由で接続することで、設備がインターネットからの脅威に晒されるため、これまでIIJ IoTサービスでは、IIJの閉域網を用いたコネクティビティ機能を提供していた。

 しかし、ユーザーが自社で持つ回線や海外の現地回線を利用したいといったニーズも多くなってきたため、インターネット経由でセキュアにIoTプラットフォームに接続できる機能を追加したという。