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ソフトバンク宮川社長、KDDIとのデュアルSIM予備回線の料金に「数百円の下のほう」

 3日、ソフトバンクの宮川潤一代表取締役社長は、3月下旬以降に予定するKDDIとのデュアルSIM予備回線サービスについて、「料金は数百円、できるだけ下のほうに(設定)したい」と語った。決算会見で明らかにされたもの。

 宮川氏は、取り組みの背景として、2022年7月に発生したKDDIの通信障害が、対岸の火事ではなく、「対策はあらゆる角度で取り組みたい」と語る。

 そして、KDDIの髙橋誠社長から「本気でやる気はありますかと問いかけられて、ぜひとお答えした」という。

 そして、「どういうかたちであれば保険という意味を共感してもらえるか。ひとつは料金。その料金は数百円、できるだけ下の方にしたい」とした。

 3月下旬以降の開始に向け、設備増強の程度や、災害などによる通信障害が発生した場合、事業者側で認識したらどう連絡するか、など実務的な課題に取り組んでいるという。

 また、NTTドコモや楽天モバイルとの交渉については、秘密保持契約(NDA)があるためコメントしないとした。MVNOについては「今回のサービスは、あくまでBCP(事業継続計画、ここでは一般ユーザーも含め、通信サービスを最低限提供するといった意味とみられる)対策として、キャリアがひっくり返って、ご迷惑をかけられないという話で始まったもの。(MVNO向けに)メニュー化することは考えていない」とした。