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2022年の詐欺サイト検知数は前年の約1.5倍、どんな偽サイトがあったのか――BBソフトサービス調査

 BBソフトサービスは、「詐欺ウォール」事業の一環で「インターネット詐欺レポート」で2022年の総括する特別号を発表した。

詐欺サイトの検知数が約1.5倍に

 詐欺対策専用アプリ「詐欺ウォール」での2022年の詐欺サイト検知数は5189万7810件だった。前年に比べ約1.5倍と大きく増加したという。

 偽販売サイトやフィッシング詐欺サイトなどの検知数が増加している。

ネットを使った詐欺手口としてはフィッシングがトップ

 2022年のネット詐欺の手口はフィッシング詐欺の割合が17ポイント増加した。また、クレジットカード向けのフィッシングサイトが急増したという。

「フィッシング」の割合が17ポイント増えている

最も狙われたブランドは三菱UFJニコス

 2022年に一番狙われたブランドは三菱UFJニコスだった。6月から検挙数が増えており、8~9月にピークを迎えた。10月以降は報告数が激減したという。

 二位の三井住友銀行は9月に多く報告されたが、こちらも一位と同じく10月以降に減少している。

 また、ダイナミックDNS「DuckDNS」を悪用した詐欺サイトも登場しており、ほかのブランドでも注意が必要としている。

クレジットカードを狙った詐欺が増加

 2022年はクレジットカードを狙った手口が最も多く、さまざまな会社のクレジットカードフィッシングサイトが作られている。

 また、省庁の助成金を騙る詐欺サイトが増加している。

 一方、2021年度に一番報告数の多かった、偽のECサイトの割合は大きく減少している。これは、クレジットカードの報告数が大幅に増えて相対的に割合が減っているだけで、実数は増えている。

2023年は時勢やイベントに合わせた新たな詐欺が登場か

 2022年は時勢・季節性に合わせた詐欺サイトが作られてきた。2023年もその傾向は続くのではないかと予想される。

 たとえばラグビーの世界大会など、興味を引くイベントに合わせて動画配信などを騙った詐欺など、時勢に合わせた詐欺サイトへの注意を促した。

フィッシング詐欺被害を遭わないためのチェックポイント

案内されたURLが正規の物か確認する

 メールやSMSメッセージのリンクには注意しなければならない。クリックせずに事前に登録しておいたブックマークやウェブ検索で正規サイトにアクセスする。

 もしくは怪しいサイトを診断する無料サービスを利用する。なお、BBソフトサービスでは、無料診断サービス「詐欺サイトチェッカー」をアピールしている。

 無料診断サイトとしてはほかにも、トレンドマイクロの「Site Safety Center」や、グーグルの「セーフブラウジング」が参考になる。

個人情報の入力を促すメールやSMSに注意する

 クレジットカード会社は個人情報や暗証番号などのメールやSMSでの問い合わせはしていない。細心の注意をしなければならない。

ログインIDやパスワードは使いまわさない

 複数のサービスサイトで用いるIDやパスワードを使いまわしていると、フィッシング詐欺で詐取された場合に、ほかのサービスサイトでも不正利用被害に遭ってしまうかもしれない。

 被害を最小限に抑えるために、サイトごとで異なるIDやパスワードを設定するように心がけよう。