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「福岡市地下鉄」でタッチ決済による実証実験を全線全駅に拡大、2024年3月まで延長

 三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、日本信号、QUADRACは、福岡市地下鉄において、2023年3月27日からタッチ決済の対象駅を全線・全駅に拡大する。さらに、期間を2024年3月31日まで延長し、Visaブランド以外の決済ブランドにも対応する。

対象

 対象駅は、空港線・箱崎線・七隈線の全3路線全36駅(開業予定の櫛田神社前駅含む)、実証期間は2023年3月27日~2024年3月31日。

 利用できるのは、対象ブランドのタッチ決済対応カード(クレジット、デビット、プリペイド)やスマートフォンなど。対象のブランドはVisa、JCB、Amex、Diners、Discover、銀聯で利用できる。

 なお、Diners、Discover、銀聯ブランドのタッチ決済による鉄道乗車は全国初であるという。

サービス拡大の背景

 2022年5月から福岡市地下鉄において、三井住友カードが提供する「stera transit」を活用したVisaのタッチ決済による一体型改札機通過に関する実証実験を実施していた。

 実験開始以降、利用者からは「対象駅がわかりづらいので、拡大してほしい」のような要望が相次いだ。この要望を受け、対象駅の拡大による更なる検証を進めるため、2023年3月27日の七隈線延伸開業に合わせて、対象駅の拡大を行うこととなった。

実証実験における利用者の傾向について

 2022年5月からの実証実験における利用者の傾向として、20代の利用が多いという。また、利用者の約8割は福岡県外居住者で、特に首都圏や関西圏の利用者の利用が多いことがわかった。

 また、月数回の利用が多く、旅行やエンターテイメント、ショッピングモールなど、アクティブに行動する利用者の利用意向が高い傾向が見られた。

 インバウンド旅客については、すでに38カ国・地域のカードが利用されており、上位5カ国・地域は韓国、タイ、米国、台湾、シンガポールであったという。