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NTT Com、KDDI回線も使える法人向けIoT回線冗長化ソリューション

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、法人向けサービス「ドコモIoTマネージドサービス」において、複数の通信キャリア冗長化をワンストップで提供するソリューションを2022年12月から提供する。これにより、IoTソリューションを活用する事業者は、NTTドコモの回線とKDDIの回線の両方を利用でき、より強固なネットワークを構築できる。

 NTT Comによる今回のソリューションは、ワンストップで通信キャリアの冗長化を実現できるものとして、IoTソリューションを活用する事業者に提供される。

 ソリューションの内容は、「ドコモIoTマネージドサービス」とIoT向けモバイルデータ通信サービス「IoT Connect Mobile Type S」を組み合わせたものとなっている。2つのSIMカードを挿入できるRobustelのゲートウェイが用いられ、メイン回線としてドコモのSIM、サブ回線として「IoT Connect Mobile Type S」のSIM(KDDI回線)を利用するしくみ。

 なお、KDDI回線については、NTT Comが直接調達しているわけではなく、NTTグループの海外企業Transatel経由で調達しているという。

回線切替の動作イメージ

 メイン回線・サブ回線のいずれもNTT Comが用意するため、ユーザー側でサブ回線を契約・調達する必要はない。また、サブ回線部分の運用・保守もNTT Comが担当する。

既存サービスと今回のソリューションの違い

 サブ回線として用いられる「IoT Connect Mobile Type S」は従量課金制であり、サブ回線コストの低減にも寄与する。ユースケースとして、エレベーターなどの遠隔監視や決済端末の通信など、長時間にわたる通信断の許容が難しい場所での利用が想定されている。

通常時(ドコモの回線を利用している)
ドコモの回線に障害が起きた場合。KDDIの回線を利用している