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OCNモバイルONEが最高得点――MM総研のMVNO通信品質調査
2022年10月14日 15:14
MM総研は、国内MVNO事業者のネットワーク品質を調査した。調査対象はOCNモバイルONE、IIJmio、mineo、BIGLOBEモバイル、日本通信SIM、イオンモバイル、donedone、J:COM MOBILEの8事業者。参考比較としてY!mobile、UQ mobileにも調査を行った。
調査期間は2022年9月21日・22日、調査時間は8~9時・12~13時・19~20時・20~21時、調査場所は東京都港区。調査SIMはドコモ回線(OCNモバイルONE、IIJmio、mineo、BIGLOBEモバイル、日本通信SIM、イオンモバイル)、au回線(mineo、BIGLOBEモバイル、IIJmio、donedone、J:COM MOBILE、UQ mobile)、ソフトバンク回線(mineo、Y!mobile)。対象回線はLTE回線。調査端末にはiPhone 8が用いられた。
Web表示とマップ表示は、Google Chromeのブックマークレットスクリプトを使用して計測された。動画再生は「YouTube」アプリを使用して計測された。ギガ消費は、計測後データ使用量-計測前データ使用量とした。アプリDLは、「Instagram」アプリのダウンロード終了時間を計測した。速度調査には「Speedtest by Ookla」アプリが用いられた。
最高得点はOCNモバイルONE
アプリダウンロードでの一部事業者を除き、主要8事業者とも基準値となる3点を上回っていた。全項目を合計すると、最高得点はOCNモバイルONEで、満点の30点だった。
ドコモ回線ではOCNモバイルONE、IIJmioの評価が総合的に高かった。
au回線ではJ:COM MOBILEが5項目で最高評価となり、サブブランドのUQ mobileの評価も高かった。月額料金から一部が社会貢献団体に寄付されるdonedneは、通信速度に上限があるが、全項目で基準値をクリアした。
ソフトバンク回線のmineoはアプリダウンロードが遅いという結果となった。サブブランドのY!mobileの評価は高かった。
アプリダウンロードで差が開く結果に
Web表示の快適さ、マップ表示の快適さ、動画再生、ギガ消費、アプリダウンロード、通信速度の各項目を5段階で評価し、3点を基準値に設定した。調査結果はサービスごとにレーダーチャートで表した。
Webサイトの表示状況(データ8)において、昼の混雑時でも12サービスが基準値をクリアした。特にOCNモバイルONE、J:COM MOBILE、サブブランドのUQ mobile、Y!mobileが高い評価を得た。
マップ表示(データ8)において、全サービスが基準値を超えた。
動画再生(データ9)において、全サービスでスムーズに再生できた。14サービス中10サービスで720pの画質だった。
ギガ消費(データ9)において、ドコモ回線のイオンモバイルが最もギガ消費が小さかった。
アプリダウンロード(データ9)において基準値をクリアしたサービスは、ドコモ回線のOCNモバイルONE、IIJmio、BIGLOBEモバイル、日本通信SIM、au回線のIIJmio、BIGLOBEモバイル、donedone、J:COM MOBILE。サブブランドを除く12サービス中8サービスとなった。
レーダーチャート(データ5~7)でみると、ドコモ回線ではOCNモバイルONE、IIJmio、au回線ではIIJmio、donedone、J:COM MOBILEが高品質を維持している。