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三木谷氏、楽天モバイルのプラチナバンド要望に「他社より低コストで展開できる。ナンバーワンになるため活用したい」

 14日夜、楽天グループの創業25周年レセプションが開催され、閉会後、代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏が記者会見に臨んだ。

 そのなかで、楽天モバイルが、今春、矢澤俊介氏が新社長へ就任したことにあわせ、本誌を含むさまざまなメディアで、いわゆるプラチナバンドを強く求めるメッセージを出した。

 プラチナバンドは、800MHz帯周辺を指す携帯電話業界の用語。既存の大手3社が活用しているが、楽天モバイルが現在、4G向けに用いる1.7GHz帯に比べ、電波が隅々まで届きやすいとされる。

――楽天モバイルが今春、プラチナバンドを強く求める姿勢を打ち出した。三木谷氏の考えは。

三木谷氏

 5G用のSub6、ミリ波などは十分とした帯域がある。しかし、プラチナバンドや、1.7GHz帯でCバンドを含めたところは足りない。そういう意味で、フェアな競争があっていい。

 そのあたりで、どれくらい追加投資が必要か。

 完全仮想化を実施していることで、既存基地局にプラチナバンド対応のアンテナを作れば、その先(コアネットワーク側)はソフトウェアでいくらでも変更できる。他社が必要とする新たな基地局建設と比べれば、我々がプラチナバンドを展開する上で、かなり(設備投資を)低くできる。

 基地局があれば、ソフトアップグレードと、必要であれば高くないアンテナを付ければカバーできる。我々としては、(プラチナバンドがあることで)フェアな競争ができると思っている。

 人口がかなり少ない地域では、通信衛星でカバーできる。今夏より実証実験が始まる。

 また、それ以外で、新しい伝送路の開発も進んでおり、他社の数分の1の値段で基地局を展開できる。
 2023年ごろ、収益が出てきたなかで、さらにナンバーワンになるためプラチナバンドを活用したい。

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