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アップル、“モンスター級”の新チップ「M1 Ultra」

 アップル(Apple)は、同社独自のSoC「Appleシリコン(Silicon)」の新たなチップとして「M1 Ultra」を発表した。搭載する製品として、「Mac Studio」も発表されている。

 M1 Ultraは、M1 Maxのダイを2つつなげて性能向上を図った。マザーボードを介して2つのチップを繋ぐと、遅延が大きくなり、帯域幅が減り、消費電力が大幅に増える。そこでアップルでは、2つのダイを融合する「UltraFusion」を採用することにしたという。

 帯域幅は2.5TB/s、1140億個のトランジスタを搭載する。16の高性能コア、4つの高効率コアという計20コアのCPUとなる。そのスペックはM1の約8倍になる。

 M1 Maxを2つ組み合わせたことで、サイズもちょうどM1 Maxの2倍といった格好。

 メモリ帯域幅は800GB/s、最大128GBのユニファイドメモリをサポート。

 機械学習(AI)処理を担うニューラルエンジンは32コアで、1秒間に最大22兆回(22 trillion operations per second)の処理を実現する。映像などのデコードやエンコードを処理するメディアエンジンは、M1 Maxの2倍の能力。

 複数の外部ディスプレイを駆動できるディスプレイエンジン、Thunderbold 4コントローラ、セキュリティ機能なども統合されている。

 同じ消費電力で、ほかのPC用SoCと比較して、90%高い性能を発揮する、と同社ではアピール。